中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1994年編)

GI勝ち馬を中島理論で考察してみようという企画です。

中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1994年編)
JRAGI(全16レース施行)
レース名
(施行条件)
勝ち馬名
(生年月日)
Family
No.
4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 特記事項 飽和先祖の保有状態
第54回
桜花賞
(阪神・芝1600m)
オグリローマン
(1991.5.20)
7 A  D  A  G
(0.33)
3.30 シュリリー系 Northern Dancer無
Native Dancer無
第54回
皐月賞
(中山・芝2000m)
ナリタブライアン
(1991.5.3)
13 A  A  G  F
(0.33)
1.98 父初年度産駒 Northern Dancer0化
Native Dancer0化
第109回
天皇賞・春
(阪神・芝3200m)
ビワハヤヒデ
(1990.3.10)
13 A  A  G  F
(0.33)
2.64 持込馬 Northern Dancer0化
Native Dancer0化
第44回
安田記念
(東京・芝1600m)
ノースフライト
(1990.4.12)
12 A  E  A  C
(0.50)
4.50 父初年度産駒 Northern Dancer無
Native Dancer無
第55回
オークス
(東京・芝2400m)
チョウカイキャロル
(1991.3.26)
9 A  x  C  A
(0.50)
4.00 父初年度産駒 Northern Dancer有
Native Dancer0化
第61回
日本ダービー
(東京・芝2400m)
ナリタブライアン
(1991.5.3)
13 A  A  G  F
(0.33)
1.98 父初年度産駒 Northern Dancer0化
Native Dancer0化
第35回
宝塚記念
(阪神・芝2200m)
ビワハヤヒデ
(1990.3.10)
13 A  A  G  F
(0.33)
2.64 持込馬 Northern Dancer0化
Native Dancer0化
第110回
天皇賞・秋
(東京・芝2000m)
ネーハイシーザー
(1990.4.27)
6 A  A  E  C
(0.33)
0.33 エスサーディー系 Northern Dancer0化
Native Dancer0化
第55回
菊花賞
(京都・芝3000m)
ナリタブライアン
(1991.5.3)
13 A  A  G  F
(0.33)
1.98 牡馬三冠
父初年度産駒
Northern Dancer0化
Native Dancer0化
第19回
エリザベス女王杯
(京都・芝2400m)
ヒシアマゾン
(1991.3.26)
7 A  A  D  A
(0.66)
2.64 マル外馬 Northern Dancer0化
Native Dancer0化
第11回
マイルチャンピオンシップ
(京都・芝1600m)
ノースフライト
(1990.4.12)
12 A  E  A  C
(0.50)
4.50 父初年度産駒 Northern Dancer無
Native Dancer無
第14回
ジャパンカップ
(東京・芝2400m)
マーベラスクラウン
(1990.3.19)
13 x  B  C  C
(0.50)
3.50    せん馬のため
父系コンプレックスの対象外
第46回
阪神3歳牝馬S
(阪神・芝1600m)
ヤマニンパラダイス
(1992.4.25)
A4 A  x  A  D
(0.50)
3.50 マル外馬 Northern Dancer有
Native Dancerクロス0
第46回
朝日杯3歳S
(中山・芝1600m)
フジキセキ
(1992.4.15)
22 A  B  D  A
(0.50)
8.00 父初年度産駒 Northern Dancer無
Native Dancer無
第28回
スプリンターズS
(中山・芝1200m)
サクラバクシンオー
(1989.4.14)
4 A  A  E  B
(0.50)
5.00 母の初仔 Northern Dancer有
Native Dancer有
第39回
有馬記念
(中山・芝2500m)
ナリタブライアン
(1991.5.3)
13 A  A  G  F
(0.33)
1.98 父初年度産駒 Northern Dancer0化
Native Dancer0化

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[まとめ]

前年−1993年−の傾向同様、種牡馬の初年度産駒がGIレースを多数勝利しました。とは言ってもナリタブライアン1頭で4つもGIを勝っていますが。他にチョウカイキャロル、ノースフライト、フジキセキが初年度産駒です。父の2年度産駒にはビワハヤヒデ(持込馬)、ネーハイシーザー、サクラバクシンオー。他にマーベラスクラウンは持込馬。ヒシアマゾン、ヤマニンパラダイスはマル外馬です。

全16レースの勝ち馬すべてがEclipse系の種牡馬を父に持つ馬たちでした。しかし、上記しましたように、産駒の絶対数の少ない種牡馬の仔がGIホースとなっています。日本の多産種牡馬ブレイヴェストローマンの直仔であるオグリローマンがいますが、牝馬ということで、活力の低下の度合は少ないです−シルバーシャークを父に持ち、ネヴァービートの0遺伝を持つ繁殖牝馬(ホワイトナルビー)にも助けられています−

Northern Dancer系を直父系に持つ馬は3頭。ネーハイシーザー、ヒシアマゾン、ヤマニンパラダイス。ネーハイシーザーとヒシアマゾンは父8歳時の0交配を受けています。ヤマニンパラダイスはNorthern Dancerが有数値で残っています。マル外馬で2歳牝馬ですから、活力の低下の度合は小さかったと思います−しかし、それでもこの阪神3歳牝馬Sが最後の重賞勝利となりました−

母の交配年齢について述べると、ナリタブライアン、チョウカイキャロル、ネーハイシーザー、ヒシアマゾンの4頭が母9歳時交配です。中島理論的には活性値「0.25」という小さな数値の時期なのですが、吉沢譲治氏が『優駿』(日本中央競馬会)、2000年5月号、P41で示されたデータなどによりますと、母7歳時、8歳時と遜色無く活躍馬を輩出しています。また、オグリローマン、ノースフライトは母16歳時交配の高齢交配GI馬となっています。こちらは、中島理論的には活性値「2.00(0.00)」というMAX(MIN)値が得られる時期です。ハマれば、良馬が生み出されるタイミングです。

ナリタブライアン、ビワハヤヒデ、マーベラスクラウン。この3頭の活躍により早田牧場は計7つのGI勝ちを収めました。勢いのあるところには逆らえませんね、ハイ。

2000〜2008  オオハシ  colorfulmelody.nakajima@gmail.com