中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1993年編)

[Notes]

『1400m以下なら任せなさい』サクラバクシンオー。安田記念と天皇賞・秋を制して同一年度GI3勝&年度代表馬を狙うヤマニンゼファーが1番人気、サクラバクシンオーが2番人気、前年の覇者ニシノフラワーが3番人気でした。マイルチャンピオンシップで2着と頑張ったイイデザオウがレースを速いペースで引っ張ったところを、サクラバクシンオーは3番手から楽々と抜け出して快勝。レースの2着には3階級制覇を目指したヤマニンゼファー、3着にはニシノフラワー。人気上位3頭による順当なレース結果でした。

このスプリンターズSは、前週の12月11日に死去されたサクラ軍団の全演植オーナーに対する手向けのレースでした。境勝太郎調教師、小島太騎手ともに「霊前に良い報告ができる」と素直に喜ばれていました。

中島理論的な解釈を行うならば、4代血統構成は『Princely Gift系×Northern Dancer系×Tourbillon系×Bois Roussel系』となります。祖母父AmbiorixはTourbillon〜Herod系で異系、曾祖母父Gallant ManはEclipse分枝15代孫でネオ異系となります。さらに、4代に用いられた種牡馬の活性値が『1.50、1.00、0.00、1.25』とすべて別数値であり、知的素質の向上に一役買っています。また、サクラユタカオーとノーザンテースト牝馬の相性の良さは常々指摘されるところです。サクラユタカオーがNearcoの0化をなし、Hyperionのクロスもできるところが成功の秘密でしょうか。