私たちの知りうる限りの中島国治氏関連馬について、その特徴を上梓しておきます。
グレード | 馬名 (生年月日) |
Family No. |
4代血統構成 (資質固定指数) |
潜在能力値 | 特記事項 | 主な勝ち鞍 (および主な戦績) |
---|---|---|---|---|---|---|
GI | クライムカイザー (1973.5.22) |
7 | D B D F (0.50) |
5.00 | 母の初仔 | 日本ダービー 弥生賞 京成杯 |
カツラノハイセイコ (1976.5.13) |
3 | C B E ★F (0.25) |
2.75 | 母の初仔 フロリースカップ系 |
日本ダービー 天皇賞・春 目黒記念 マイラーズC |
|
ハワイアンイメージ (1977.5.22) |
14 | C x A ★C (0.33) |
3.30 | 皐月賞 ラジオたんぱ賞 福島記念 | ||
アイネスフウジン (1987.4.10) |
4 | C A● F ★F (0.33) |
1.98 | プロポンチス系 | 日本ダービー 朝日杯3歳S 共同通信杯4歳S |
|
トロットサンダー (1989.5.10) |
1 | A A D ★F(8) (0.66) |
5.28 | 母が不受胎後の仔 フラストレート系 |
安田記念 マイルCS 東京新聞杯 | |
Seattle Slew (1974.2.15) |
13 | A B F z (0.25) |
1.25 | 米国三冠などGI9勝 | ||
Nureyev (1977.5.2) |
5 | A C A A (0.75) |
12.00 | 英2000ギニー(1着降着) | ||
GII | シーバードパーク (1976.4.3) |
6 | D x ★A C (0.25) |
4.00 | 母が産駒なし後の仔 | 阪神4歳牝馬特別 関谷記念 京王杯SH クイーンC |
カミノスミレ (1978.4.30) |
8 | ★A A A ★C (0.50) |
1.50 | 目黒記念・春 天皇賞・秋2着 |
||
ダイセキテイ (1979.4.1) |
1 | A G B F (0.25) |
4.75 | セレタ系 | 目黒記念 ダイヤモンドS | |
ミスタールマン (1981.4.23) |
20 | C(11) ★A C B● (0.50) |
3.00 | 半兄アップセッター | 目黒記念 | |
カミノクレッセ (1987.5.30) |
11 | A C B F (0.25) |
3.50 | トートレル系 | 日経新春杯 ブリーダーズGC | |
GIII | ウインザーノット (1980.3.3) |
7 | E A B F (0.25) |
3.50 | 母が凱旋門賞馬 母が産駒なし後の仔 |
函館記念(2回) 天皇賞・秋2着(2回) |
アップセッター (1980.4.27) |
20 | E ★A C B● (0.25) |
1.50 | 母が産駒なし後の仔 半弟ミスタールマン |
新潟記念 NZT4歳S | |
ユーセイフェアリー (1987.3.23) |
1 | A B A ◆C (0.50) |
6.00 | 母の初仔 半弟ナリタタイシン |
阪神牝馬特別 | |
トモエリージェント (1988.4.3) |
2 | ★C A ★A F (0.33) |
1.32 | ダービー卿CT(2回) 根岸S | ||
マルマツエース (1988.4.8) |
17 | A A● B C (0.50) |
4.50 | エプソムC | ||
OP | リキウエーブ (1977.3.27) |
8 | D x z F (0.25) |
6.00 | 母の初仔 | 府中3歳S 新潟3歳S |
ベルエア (1978.5.20) |
1 | D A A ★C (0.50) |
6.00 | 母が産駒なし後の仔 | 関屋記念2着 新潟記念2着 | |
アバンティー (1979.6.15) |
7 | D E B F (0.25) |
2.25 | 大原S 目黒記念2着 | ||
カミノスオード (1988.5.6) |
1 | D A A C (0.50) |
4.00 | ソシアルバターフライ系 | メトロポリタンS NHK杯2着 | |
現役 | タガジョーウルフ (1999.4.8) |
12 | ★A ◆A● ◆E F (0.33) |
0.66 | 母が産駒なし後の仔 ダルモーガン系 |
|
引退 | カミノサフラン (2001.4.12) |
2 | ★F A B y (0.25) |
1.50 |
※潜在能力は数値が少ないほど大きいことを示しています。
ex.シーバードパーク、ハワイアンイメージ、リキウエーブ、アバンティー、ベルエア、ウインザーノット、アップセッター、ミスタールマン。
明和牧場については、かのマイネル総帥・岡田繁幸氏によりますと、
あそこはいい牧場なんですよ。土地がいい、表土がいい、玉砂利で水はけがよくて最高のところなんです。
−『優駿』(日本中央競馬会)、2000年10月号、P44より抜粋。−
ということです。用いられていた繁殖牝馬は高馬が多く、まわりの牧場から羨望の眼差しを集められたとか。何と言っても凱旋門賞馬サンサンがいたのですからねぇ。種牡馬としてハイセイコーもいた訳ですし(シルバーシャーク、ファーザーズイメージも)。
なお、明和牧場は現在ビッグレッドファーム明和分場となっています。岡田さんが買収されました(苦笑)。
ex.カツラノハイセイコ(父ハイセイコー)、カミノクレッセ(父アンバーシャダイ)、ユーセイフェアリー(父アズマハンター)、マルマツエース(父ギャロップダイナ)、トロットサンダー(父ダイナコスモス)、タガジョーウルフ(父ネーハイシーザー)。
ハイセイコーとアズマハンターとダイナコスモスは皐月賞馬。この3頭に共通するのは、日本ダービーで負けている頂点一歩手前の馬だったということでしょうか。ノーザンテーストの直仔の種牡馬アンバーシャダイとギャロップダイナ。アンバーシャダイは天皇賞・春の勝ち馬で闘争心については割引。ただし、カミノクレッセの母ショウワロマンに種付けした時の活性値が9歳時の0.25で形相遺伝は別馬(おそらくは母父コインドシルバー)。ギャロップダイナはノーザンテースト8歳時交配の0遺伝馬。
よく見れば、アンバーシャダイ、ギャロップダイナ、ダイナコスモスと「ノーザンテーストの入った社台馬」を交配によく用いられていますね。すぐに海外の別血統を導入してしまう現行体制に対する反骨精神なのでしょうか。社台の皆様が、ノーザンテーストのことを真に偉大だと考えられているならば、その父系を伸ばす努力をして欲しかったです。アンバーシャダイ、メジロライアン、メジロブライト。皆アロースタッドで供用されていますものね。
ex.カツラノハイセイコ(直父系)、ハワイアンイメージ(直父系と曾祖母父系)、ミスタールマン(直父系と祖母父系)、トモエリージェント(直父系)、アイネスフウジン(直父系)、カミノクレッセ(母父系)、アップセッター(祖母父系)、シーバードパーク(曾祖母父系)、ベルエア(曾祖母父系)、カミノスミレ(曾祖母父系)、ユーセイフェアリー(曾祖母父系)、マルマツエース(曾祖母父系)。
4代血統構成のいずれかの位置にHampton系を用いられていることが多いです。
ex.クライムカイザー(曾祖母父系)、カツラノハイセイコ(曾祖母父系)、トロットサンダー(曾祖母父系)、ダイセキテイ(曾祖母父系)、カミノクレッセ(曾祖母父系)、ウインザーノット(曾祖母父系)、トモエリージェント(曾祖母父系)、リキウエーブ(曾祖母父系)、アバンティー(曾祖母父系)、タガジョーウルフ(曾祖母父系)、カミノサフラン(直父系)、アイネスフウジン(祖母父系と曾祖母父系)、Seattle Slew(祖母父系)。
曾祖母父に配されている馬が多数います。母方から底力、スタミナを補完するというイメージでしょうか。
ex.クライムカイザー(1.75)、カツラノハイセイコ(1.25)、ハワイアンイメージ(1.25)、リキウエーブ(1.25)、ベルエア(1.50)、アバンティー(1.75)、アップセッター(1.75)、ユーセイフェアリー(1.75)、カミノスオード(1.50)、マルマツエース(1.75)、トロットサンダー(1.25)、アイネスフウジン(1.75)、Nureyev(1.75)。
アイネスフウジンの母であるテスコパールには、本当はピュウターグレイを付けて欲しかったそうです。もしピュウターグレイを付けていたら、その活性値は7歳時交配の1.75となります。強調するほど直接0遺伝を受けている馬がいる訳ではないですね。
ex.カツラノハイセイコ、シーバードパーク、ベルエア、ダイセキテイ、アバンティー、アップセッター、ミスタールマン、マルマツエース、タガジョーウルフ、アイネスフウジン、Nureyev。
また、数値が重なる場合は、片方(あるいは両方)の馬が異系(もしくはネオ異系)であることが多いです。
ex.クライムカイザー、カツラノハイセイコ、シーバードパーク、リキウエーブ、ベルエア、ダイセキテイ、アバンティー、アップセッター、ミスタールマン、カミノクレッセ、トモエリージェント、マルマツエース、カミノスオード、トロットサンダー、タガジョーウルフ、カミノサフラン、アイネスフウジン、Seattle Slew。
ex.クライムカイザー、ハワイアンイメージ、アバンティー、ベルエア、ユーセイフェアリー、マルマツエース、トロットサンダー、アイネスフウジン、Nureyev。
ただし、3×5や4×5となるように片方(あるいは両方)の先祖が5代目以降にあるパターンが多いです。
ex.クライムカイザー、カツラノハイセイコ、トロットサンダー、シーバードパーク、ダイセキテイ、ウインザーノット、アップセッター、ユーセイフェアリー、リキウエーブ、ベルエア、タガジョーウルフ。
正確を期するために記載していませんが、Seattle Slew、Nureyev、カミノスオードも、上記の馬たちと同様に、母馬は前年に仔どもを産んでいないようです。ちなみに、Seattle Slewは母の初仔、Nureyevは母の3番仔と推定します。
ex.カツラノハイセイコ、カミノスミレ、ダイセキテイ、ミスタールマン、アバンティー(2着)。
なぜか目黒記念に強い中島氏の配合馬。カツラノハイセイコ、カミノスミレ、ダイセキテイ、ミスタールマンの4頭が勝ち馬となっています。ミスタールマンが勝った1985年の時は、2着にも氏の配合馬アバンティーが入りました。つまりは明和牧場生産馬のワンツーフィニッシュ!ちなみに、ダイセキテイとカミノスミレは1984年のダイヤモンドSでワンツーフィニッシュとなり、こちらは青森県のタケミファーム生産馬どうしでした。