中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1996年編)

ジェニュイン
  • 青鹿毛
  • 1992.4.28生
  • 千歳・社台ファーム生産
  • 馬主・(有)社台レースホース
  • 美浦・松山康久厩舎
ジェニュインの4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.25

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparanasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
クルーピアレディー
栗毛 1983.3.20
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
<米13勝>
[母の2番仔]
What Luck
黒鹿毛 1967
種付け時活性値:1.75
Bold Ruler
黒鹿毛 1954.4.6
Nasrullah 1940.3.2
Miss Disco 1944
Irish Jay
栗毛 1957
Double Jay 1944
Irish Witch 1946
Question d'Argent
鹿毛 1977
仔受胎時活性値:1.25
<米0勝>
Tentam
黒鹿毛 1969
種付け時活性値:1.75
Intentionally 1956
Tamerett 1962
Cold Reply
栗毛 1972
仔受胎時活性値:1.00
<不出走>
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.50
Respond
鹿毛 1968
仔受胎時活性値:0.75
ジェニュインの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Hail to Reason系)
What Luck
(Bold Ruler系)
Tentam
(Intent系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.25
(5歳時交配)
1.75
(15歳時交配)
1.75
(7歳時交配)
0.50
(10歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの5代孫 Nearcoの3代孫 Matchem〜Man o'War系 Nearcoの孫
ジェニュインのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
20/128 A  A  D  A
(0.75)
15.00 父初年度産駒
What Luck
Temtam
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
What Luck 5.00 or 3.00 母が上級競走馬
(No.4-G)
2番仔
(2連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『皐月賞馬の貫禄』ジェニュイン。第1回から第11回までは1番人気馬が必ず連対していて、『日本一堅いGI』として知られていたマイルCS。しかし、第12回となった前年の10万馬券により、その神話も失せてしまったかに思われていました。過去の実績からは圧倒的な1番人気に押されてもおかしくないジェニュインでしたが、前走の天皇賞・秋を14着と大敗していました。いかに久々とはいえ、その負けっぷりはファンの疑心暗鬼を誘いました。しかし、周りの有力馬も強調材料に乏しく、結局はクラシックホースの金看板を背負った青鹿毛馬が、押し出されるようにして1番人気となりました。

スタート。出脚よく飛び出たのは15番人気(!)のエイシンワシントン(1991.5.5)でした。同馬の小気味良いピッチ走法が作り出したペースは、1000mの通過が57秒7というGIマイル戦らしい速いラップ。淀みない流れの中、ジェニュインは外外を回りながら、前方集団の6〜7番手に取り付いていました。直線。内に進路を取るエイシンワシントンが、軽快に脚を伸ばしました。そして、そのまま逃げ切るかと思われたところに、白いシャドーロールにピンクのバンテージ、目立ついでたちの青鹿毛馬が、しっかりとした脚色で外から伸びて来ました。皐月賞馬ジェニュインが、岡部幸雄騎手のアクションに応えるように、四肢を伸ばしたストライドで駆けました。決勝点直前、最内を突いて8番人気馬ショウリノメガミ(1991.3.4)が猛然と追い込んできましたが、2分の1馬身差まで詰め寄ったところがゴールでした。ジェニュイン、伊達に強い相手と競馬をしてきた訳ではありません。さすがに「格が違う」という競馬でした。京都の芝1600m外回りの勝ち時計は1分33秒8。鞍上の岡部騎手は1993年のシンコウラブリイ(1989.2.2)以来となるマイルCS2勝目。管理された松山康久調教師はマイルCS初勝利。オーナーは(有)社台RH、生産は千歳・社台ファーム。サンデーサイレンス産駒は4週連続GI制覇となり、まさに「我が世の春」という感じでした。なお、レースの2着は前述の通り追い込んだショウリノメガミ、3着は逃げ粘ったエイシンワシントンとなりました。

ジェニュインの牝系は加国で受け継がれている4号族。母クルーピアレディーは米国で13勝を挙げました。重賞勝ちはありませんが、上級競走馬として走り続けたようです。祖母Question d'Argentは米0勝。クルーピアレディーは2番仔。6番仔Premier Question(1987)は加米で11勝を挙げ、加国重賞を2勝しています。曾祖母Cold Replyは不出走。Question d'Argentの3歳下の妹Halo Reply(1980)は加国で6勝を挙げ、重賞を1勝。その孫となるStrategic Maneuver(1991)は、スピナウェイS(米GI)、メイトロンS(米GI)など米国重賞を4勝しました。5代母Replyまでさかのぼれば、1992年の朝日杯3歳Sを勝ったエルウェーウィン(1990.2.24)、輸入種牡馬ノーザンアンサー(1966.5.16)なども同牝系となります。

松山康久調教師が、「これは」という逸材のために暖めておいた「ジェニュイン」という馬名。師の期待に応えて、ジェニュインはGIを2勝しました。3歳時の皐月賞、そして4歳時のこのマイルCS。父サンデーサイレンスの初年度産駒として、SS台風の中心にいた馬でした。青鹿毛の真っ黒な馬体よろしく、目元は涼しげ。首さしのすらっとした、流れるようなフォルム。素人目に見ても気品がある馬、ジュニュイン。『本物の』という意味の英語の形容詞、『genuine』で語って然るべきサラブレッドでした。

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