中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1996年編)

(父)フラワーパーク
  • 鹿毛
  • 1992.5.8生
  • 平取・高橋啓氏生産
  • 馬主・吉田勝己氏
  • 栗東・松元省一厩舎
フラワーパークの4代血統表
ニホンピロウイナー
黒鹿毛 1980.4.27
種付け時活性値:0.75
スティールハート
黒鹿毛 1972.3.25
Habitat
鹿毛 1966
Sir Gaylord 1959
Little Hut 1952
A.1.
芦毛 1963
★Abernant 1946
Asti Spumante 1947
ニホンピロエバート
鹿毛 1974.3.17
チャイナロック
栃栗毛 1953
Rockefella 1941
May Wong 1934
ライトフレーム
黒鹿毛 1959.3.15
ライジングフレーム 1947
グリンライト 1947.4.6
ノーザンフラワー
栗毛 1977.5.1
仔受胎時活性値:1.50
<不出走>
[母の2番仔]
ノーザンテースト
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:1.25
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
ファイアフラワー(IRE)
鹿毛 1972.4.19
仔受胎時活性値:1.00
<不出走>
[母が不受胎後の2番仔]
Dike
栗毛 1966
種付け時活性値:1.25
Herbager 1956
Delta 1952
Pascha(GB)
鹿毛 1965
仔受胎時活性値:1.50
<英1勝>
★セントクレスピン
栗毛 1956
種付け時活性値:0.00
Easter Gala
鹿毛 1956
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
フラワーパークの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
ニホンピロウイナー
(Sir Gaylord系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
Dike
(Herbager系)
セントクレスピン
(Hyperion系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
0.75
(11歳時交配)
1.25
(5歳時交配)
1.25
(5歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの6代孫 Nearcoの3代孫 Bay Ronaldの7代孫 Bay Ronaldの5代孫
フラワーパークのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
16/128 A  A  C  C
(0.66)
10.56 Dike、セントクレスピン
Northern Dancer有
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ノーザンテースト 6.00 or 4.00 近親ダイナカーペンター
(No.1-N)
9番仔
(実質10連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『花園の駿馬』フラワーパーク。ナリタブライアンが3200mの天皇賞・春から1200mの新設GIレースに挑戦ということで話題を集めました。この高松宮杯当日の中京競馬場の入場人員は74201人で、中京競馬場の入場者新記録でした。レースは、逃げたスリーコースの番手に控えたフラワーパークが、直線であっさりと抜け出して2着のビコーペガサスに2馬身半差をつけて快勝しました。勝ち時計1分7秒4は中京競馬場の芝1200mのコースレコードでした。3着にはヒシアケボノ、そして4着にナリタブライアンが入りました。フラワーパークの鞍上は田原成貴騎手、所属は栗東・松元省一厩舎、オーナーは吉田勝己氏、生産は平取・高橋啓牧場。高橋啓牧場はGI初制覇となりました。また、フラワーパークの担当がトウカイテイオーと同じ東郁夫厩務員ということで、スタッフはおなじみの組み合わせでした。

フラワーパークの4代血統構成は、『Turn-to系×Northern Dancer系×Herbager系×Hyperion系』となります。Nearco2系、Hampton2系の配合となっています。祖母父DikeがWhalebone分枝13代孫となるためにネオ異系として働きます。形相遺伝を考えると母父ノーザンテースト、祖母父Dikeの活性値が4代の中では最高の1.25で、両馬ともに栗毛となっています。母ノーザンフラワーも綺麗な栗毛馬です。ゆえにフラワーパークの毛色は栗毛に出て然るべきですが、父ニホンピロウイナーが鹿毛系−芦毛の繁殖牝馬との間では芦毛も出ます−の毛色しか出さないホモ鹿毛の種牡馬のようで、フラワーパークは鹿毛に出ました。ちなみに、日本の有名なホモ鹿毛の種牡馬にはヒンドスタン、ライジングフレーム、ヒカルメイジ、パーソロン、マルゼンスキーなどがいます。また、隠れホモ鹿毛の種牡馬にはダンサーズイメージ(芦毛)がいます。彼の芦毛以外の毛色の産駒は、皆鹿毛系を持って生まれています。

[参考]

馬の毛色は、軽種については次の8種類で種別されているそうです。

鹿毛(Bay)、栗毛(Chestnut)、黒鹿毛(Dark Bay)、芦毛(Grey)、青鹿毛(Brown)、栃栗毛(Dark Chestnut)、青毛(Black)、白毛(White)。

鹿毛の割合が最も多く、全体半数以上を占めます。以下、↑の毛色名の並び順に出現率は低下していきます。白毛は突然変異的にしか現れません。詳しくは財団法人日本軽種馬登録協会のページなどを参照してください。まったく余談ながら、軽種馬登録協会の毛色の説明のページの芦毛馬は、名種牡馬シーホークです。

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