中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1995年編)

ビワハイジ
  • 青鹿毛
  • 1993.3.7生
  • 新冠・早田牧場新冠支場生産
  • 馬主・(有)ビワ
  • 栗東・浜田光正厩舎
ビワハイジの4代血統表
Caerleon
鹿毛 1980.3.27
種付け時活性値:1.00
Nijinsky
鹿毛 1967.2.21
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Flaming Page
鹿毛 1959.4.24
Bull Page 1947
Flaring Top 1947
Foreseer
鹿毛 1969
Round Table
鹿毛 1954.4.6
Princequillo 1940
Knight's Daughter 1941
Regal Gream
鹿毛 1964
Hail to Reason 1958.4.18
Miz Carol 1953
アグサン
青毛 1985.3.23
仔受胎時活性値:1.75
Lord Gayle
黒鹿毛 1965
種付け時活性値:0.75
Sir Gaylord
鹿毛 1959
Turn-to 1951
Somethingroyal 1952
Sticky Case
栗毛 1958
Court Martial 1942
Run Honey 1946
Santa Luciana
黒鹿毛 1973
仔受胎時活性値:0.75
★Luciano
黒鹿毛 1964
種付け時活性値:0.00
Henry the Seventh 1958
Light Arctic 1954
Suleika
黒鹿毛 1954
仔受胎時活性値:0.50
Ticino
鹿毛 1939
種付け時活性値:1.50
Schwarzblaurot
黒鹿毛 1947
仔受胎時活性値:1.50
ビワハイジの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
Caerleon
(Northern Dancer系)
Lord Gayle
(Turn-to系)
Luciano
(Hyperion系)
Ticino
(Sterling系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.00
(12歳時交配)
0.75
(19歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
1.50
(14歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの4代孫 Nearcoの4代孫 Whaleboneの14代孫 Birdcatcherの9代孫
ビワハイジのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
11/128 A  A  C  F
(0.50)
5.50 Lord Gayle
Luciano
Ticino
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Ticino
(Santa Luciana)
4.50 スタイヴァザントと同牝系
(No.16-C)
4番仔
(4連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『1等賞』ビワハイジ。1995年1月17日に起きた阪神大震災から11ヶ月。復興競馬となった阪神開催のGI戦、阪神3歳牝馬S。レースは、好発から一気にレースの主導を握ったビワハイジが、エアグルーヴ、イブキパーシヴ、ロゼカラー、ゴールデンカラーズといった素質馬たちを尻目に、桜花賞とおなじ阪神芝1600mの舞台を逃げ切りました。ビワハイジは1993年産として1番最初の3歳新馬戦(札幌)に勝ち、3歳最初の重賞である札幌3歳Sを勝ち、3歳最初のGIである阪神3歳牝馬Sまで勝ち切りました。3戦3勝、そんな貴女に1等賞を捧げます。ビワハイジの鞍上は角田晃一騎手、所属は栗東・濱田光正厩舎。ともに阪神3歳牝馬S初勝利でした。レースの2着にはマイケル・キネーン騎手騎乗のエアグルーヴ、3着には武豊騎手騎乗のイブキパーシヴが入りました。1〜3着まで、すべて前走武豊騎手が騎乗していた馬でした。

ビワハイジの4代血統構成は、『Northern Dancer系×Sir Gaylord系×Hyperion系×Sterling系』となります。4系すべてがEclipse系ですが、祖母父LicianoがWhalebone分枝14代孫となるため、ネオ異系として働きます。また、4代に用いられた種牡馬の活性値を見ると、それぞれ『1.00、0.75、0.00、1.50』とすべて別数値です。活性値の違いを持たせることで血統構成にメリハリを持たせることになり、知的素質の向上化にも役立っています。Northern Dancer系種牡馬である父Caerleonですが、日本の馬場に適性を見せてエルウェーウィンシンコウラブリイに続いて3頭目のGI馬を送り出したことになります。

ビワハイジの牝系は、独国で受け継がれている16号族。前週のジャパンカップの勝ち馬ランドに引き続いて、独国の牝系からGI馬が輩出されたことになります。母アグサン(英国産)は0勝。ビワハイジは4番仔。祖母Santa Luciana(独国産)は独国で1勝。5番仔Ardassineの直仔にサンダウン・マイル(英GII)、ビーズウイングS(英GIII)を制したGabrが出ました。8番仔にアグサン。不受胎後の10番仔サトルチェンジはジオラメア・レース(英準重賞)の勝ち馬で、繁殖牝馬として輸入され関東馬エアスマップの母となりました。曾祖母Suleika(独国産)は独国で1勝。2番仔Seberaは独オークス(現GII)など3勝で、その直仔に独ダービー(GI)、ミラノ大賞(伊GI)の勝ち馬で輸入種牡馬のスタイヴァザント−新潟記念の勝ち馬ブラウンビートルの父−、コンチェントラ・ポカル(独GIII)など独GIII3勝のSarto、ゲルゼンキルヘン市大賞(独GIII)の勝ち馬Sebastianoが出ており、曾孫Secret of Salomeはスイス・ダービー(距離2440m)を勝ちました。6番仔Sayonara−サヨナラ?−は5勝を挙げ、独オークス2着。その直仔Slip Anchorはスティーヴ・コーセン鞍上で英ダービー(GI)、英ダービー・トライアル(GIII)を制しました。他にヘンケル・レネン(独GII)の勝ち馬Swazi、ランカシャー・オークス(英GIII)の勝ち馬Sandy Islandなども出ています。7番仔Saxifragaは0勝。その直仔に独オークス、独1000ギニー(GIII)などを勝ったSlenderella、エッティンゲン・レネン(独GIII)の勝ち馬Slenderhagenが出ました。そして直孫にオイロパ賞(独GI)の勝ち馬Solon、ヘンケル・レネンの勝ち馬Soto-Grande、エマヌエーレ・フィリベルト賞(伊GIII)の勝ち馬Satin Woodがなどが出ています。活躍馬が多くSanta Lucianaの紹介が遅くなりましたが、Suleikaが3年連続不受胎後の9番仔としてSanta Lucianaは生まれました。ランドは名前の頭文字が「L」のボトムラインでしたが、ビワハイジは名前の頭文字が「S」のボトムラインでした。

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