2002年クラシック牡馬編

ヤマニンセラフィム
  • 栗毛
  • 1999.4.13生
  • 新冠・錦岡牧場生産
  • 馬主・土井肇氏
  • 栗東・浅見秀一厩舎
ヤマニンセラフィムの4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.00

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparanasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
ヤマニンパラダイス
鹿毛 1992.4.25
仔受胎時活性値:1.50
<中央4勝。最優秀2歳牝馬>
Danzig
鹿毛 1977.2.12
種付け時活性値:1.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Pas de Nom
黒鹿毛 1968
★Admiral's Voyage 1959
Petitioner 1952
Althea
栗毛 1981
仔受胎時活性値:0.50
<米8勝。米最優秀2歳牝馬>
Alydar
栗毛 1975.3.23
種付け時活性値:1.25
Raise a Native 1961
Sweet Tooth 1965
Coutly Dee
黒鹿毛 1968
仔受胎時活性値:1.00
<米4勝>
Never Bend
鹿毛 1960.3.15
種付け時活性値:1.75
Tulle
黒鹿毛 1950
仔受胎時活性値:0.25
<米2勝>
ヤマニンセラフィムの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Hail to Reason系)
Danzig
(Northern Dancer系)
Alydar
(Raise a Native系)
Never Bend
(Nasrullah系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.00
(12歳時交配)
1.50
(14歳時交配)
1.25
(5歳時交配)
1.75
(7歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの5代孫 Nearcoの3代孫 Phalarisの6代孫 Nearcoの孫
ヤマニンセラフィムのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
12/128 A  A  x  A
(0.75)
9.00   
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Never Bend
(Courtly Dee)
3.25 近親活躍馬多数
(No.A4)
初仔

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

阪神の500万特別、エリカ賞を勝ちましたヤマニンセラフィム。2着にビワワールド(1999.5.2)を連れて来て、阪神ジュベナイルフィリーズが行なわれた日に、阪神3歳牝馬Sを勝った馬の初仔どうしが、関西の出世レースで1着2着となりました。なんや、これやったら桜花賞当日に忘れな草賞を勝ったアスクコマンダー(1998.4.2)と同じパターンやんか(笑)。

ヤマニンセラフィムの4代血統構成は、全てPhalarisの分枝系でまとめられています。見た感じ「一本調子」は免れないのですけれど、4代血統構成馬の活性値がすべて別数値であることにより、弊害を和らげています。また、ヤマニンセラフィムは母ヤマニンパラダイスの初仔となります。初仔は配合の無理なところを乗り越える活力を持ち合わせています。B&B理論の側面からは、米国血統の積み重ねで配合されたことにより、8代残牡先祖数が『12/128』まで減りました。サンデーサイレンス産駒というのは、母方で工夫をしなければ、案外先祖が残ってしまうのですが、うまく先祖を減らした配合になりました。あと、付け加えて、ヤマニンセラフィムの毛色は栗毛に出ています。父が青鹿毛、母が鹿毛という組み合わせから、栗毛が出ました。中島理論的には、最優性先祖は曾祖母父Never Bend(鹿毛)で、形相は曾祖母Coutly Dee(黒鹿毛)です。しかし、おそらくは祖母Altheaの栗毛が出たのでしょう。あるいは、Never Bendの最優性先祖であるDjeddahの栗毛が出たか。いずれにせよ、両親と違う毛色を持って生まれてきたというのは、良いポイントです。

ヤマニンセラフィムの牝系は、アメリカンファミリーの4号族。いわゆる、ジェネラル・スタッドブックの第1巻にさかのぼれない牝系です。母ヤマニンパラダイスは、中京の新馬戦(芝1200m)を1分8秒2の2歳レコード、東京のいちょうS(芝1600m)を1分34秒7のレコード、阪神の阪神3歳牝馬S(芝1600m)を1分34秒7のレコードで駆けた快速娘でした。3戦3勝で、もちろん最優秀2歳牝馬に選出されました。それ以後は、早熟の天才の宿命なのか、4歳時にポートアイランドSを勝っただけでした。通算では17戦4勝、2着1回という成績。祖母Altheaは米国で15戦8勝。アーカンソー・ダービー(GI)、サンタスザナS(GI)のGI2勝を含む重賞6勝を挙げた活躍馬で、米最優秀2歳牝馬に選出されました。近親には活躍馬の枚挙に暇がありませんので、↓の近親牝系図をご参照ください。先日こぶし賞を勝ったノーリーズン(1999.6.4)の姿も見えます。

Judy-Rae 1944
|Tulle 1950 米2勝
||Coutly Dee 1968 米4勝
|||Ali Oop 1974 米7勝 サプリングS(GI)
|||Native Courier 1975 米14勝 ブライトンビーチH(GIII)など
|||Princess Oola 1978 米5勝 アフェクショネトリーH(GIII)2着
||||Azzaam 1987 シドニーカップ(豪GI)
|||Foreign Courier 1979 不出走
||||Green Desert 1983 英愛仏で5勝 ジュライカップ(英GI)など
|||Emberllished 1980 米1勝
||||Settle Dawn 1986 デラウェアH(米GII)
|||||プレミアムサンダー 1994.3.13 中央4勝 京都4歳特別(GIII)2着 ダート1800m日本記録保持馬
|||Althea 1981 米8勝 米国2歳牝馬王者
||||Destiny Dance 1986 シープスヘッドベイH(米GIII)
||||Aurora 1988 ボーゲイH(GIII)2着
|||||Arch 1995 スーパー・ダービー(米GI)
||||ヤマニンパラダイス 1992.4.25 中央4勝 JRA最優秀2歳牝馬 阪神3歳牝馬S(GI)
|||||ヤマニンセラフィム 1999.4.13 (本馬)
|||バラダ 1982 英0勝 
||||アンブロジン 1988 海外0勝
|||||ノーリーズン 1999.6.4 現役
|||Ketoh 1983 米3勝 カウディンS(GI)
|||Namaqua 1985 米1勝
||||Namaqualand 1990 ランプライターH(米GIII)
|||Aishah 1987 米6勝 レアパヒュームH(GII)
||||Aldiza 1994 ゴーフォーワンドH(米GI)
|||Aquilegia 1989 米8勝 ニューヨークH(GII)など
|||Press Card 1990 米3勝 ペガサスH(GI)2着
|||トワイニング 1991 米5勝 ピーターパンS(GII)など

この後はどうされるか分かりませんけれど、快速娘の息子が2000mをこなした訳ですからね。楽しみな馬がまた1頭増えました。

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