第6回秋華賞の馬柱

第6回秋華賞の馬柱
馬番 馬名
(生年月日)
Family
No.
父系
マジック
潜在能力 少ない血etc
1 アドマイヤハッピー
(1998.6.1)
8 0 5.00 ガーサント
2 テイエムオーシャン
(1998.4.9)
12 0 9.00 リヴリア
イーグル
3 ノブレスオブリッジ
(1998.5.12)
13 1 10.50 タカウオーク
4 タイムフェアレディ
(1998.2.24)
7 1 5.25 ゴールデンパス
5 ムーンライトタンゴ
(1998.3.27)
13 1 14.25 ダストコマンダー
6 レディパステル
(1998.4.26)
1 1 9.75 Dr.Fager
7 シャイニンググラス
(1998.5.4)
22 2 7.50 In Reality
8 タイヨーキャプテン
(1998.4.29)
7 1 9.00 タケシバオー
9 ローズバド
(1998.3.27)
1 0 18.00 母の初仔
10 サクセスストレイン
(1998.4.9)
7 0 9.00 Bald Eagle
11 ウィーレジスタンス
(1998.4.26)
31 0 12.00 Medaille d'Or
12 シルキードルチェ
(1998.3.6)
13 1 5.25 Harbor Prince
13 ダイワルージュ
(1998.5.4)
4 1 8.25 Crimson Satan
Beau Max
14 ドリームカムカム
(1998.3.5)
26 0 14.00 Fine Top
15 ハローサンライズ
(1998.3.7)
4 1 10.50 Crimson Satan
Beau Max
16 ピンクパピヨン
(1998.2.16)
3 1 13.50 Argument
17 フローラルグリーン
(1998.6.12)
18 1 6.75 Double Jay
18 ショウナンバーキン
(1998.3.2)
22 0 10.00 なし

※潜在能力は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

過去の秋華賞(旧エリザベス女王杯時代を含む)を振り返ると、春のクラシックとは違う傾向が見えてきます。オークスや桜花賞において、同一種牡馬の仔の1、2着は半世紀以上ありません。ところがこの秋華賞(旧エリザベス女王杯)は、25回の歴史のうちに3回、同一種牡馬の仔の1、2着があります。それは、アグネステスコとタケノダイヤの1981年、タケノベルベットとメジロカンムリの1992年、そしてファレノプシスとナリタルナパークの1998年の3回となります。アグネステスコとタケノダイヤの年のデータがないのが申し訳ないのですが、他の2回の共通点を見出すならば、どちらも1、2着の馬しか父馬の仔が出走していなかったことでしょう。タケノベルベットとメジロカンムリの父はパドスール、ファレノプシスとナリタルナパークの父はブライアンズタイム。また、連対した一方の馬が上位人気馬であり、片方の馬は全くの人気薄でした。そして、上位人気馬の方が先に行く展開になったことも共通点です。

タケノベルベットとメジロカンムリについては、その特異なローテーションも取り沙汰されました。かたや4ヶ月半ぶりのレースだったタケノベルベット、こなた古馬と対決した府中牝馬Sの2着から参戦したメジロカンムリ。付け加えて、両頭ともに春のクラシックには出走していなかった馬でした。ファレノプシスとナリタルナパーク。私は、1998年の秋華賞は「ナリタブライアン追悼レース」だと思いました。4分の3兄弟となるファレノプシス、同馬主で同生産牧場のナリタルナパーク。ナリタブライアンの死後、1番最初のGIレースが秋華賞でした。

新設となった秋華賞以後の1、2着馬を振り返ると、ひとつ気が付きますね。毎年多頭数の出走があるにも関わらず、サンデーサイレンスの仔が連に絡んでいないのです。連に絡むどころか複勝にも絡んでいません。京都の内廻り芝2000mという舞台が、SS娘たちには合わないのでしょうか。1999年の1番人気馬トゥザヴィクトリーは、春の時点で同じコースのつばき賞を勝っていましたが、秋華賞当日は裂蹄していたそうです。SS産駒の最高着順は、オレンジピール、エガオヲミセテ、チアズグレイスの各4着となっています。

SS産駒の不振と合わせて、多頭数出走となる種牡馬の仔はやはり活力に欠けるようです。過去5回の連対馬を見ると……、

過去5回の秋華賞連対馬
年次 1着馬 父の産駒の出走状況
2着馬
第1回
(1996年)
ファビラスラフイン Fabulous Dancer産駒は1頭だけ
エリモシック ダンシングブレーヴ産駒は1頭だけ
第2回
(1997年)
メジロドーベル メジロライアン産駒は1頭だけ
キョウエイマーチ ダンシングブレーヴ産駒は1頭だけ
第3回
(1998年)
ファレノプシス ブライアンズタイム産駒は2頭
(1、2着の2頭)
ナリタルナパーク
第4回
(1999年)
ブゼンキャンドル モガミ産駒は1頭だけ
クロックワーク リアルシャダイ産駒は1頭だけ
第5回
(2000年)
ティコティコタック サッカーボーイ産駒は1頭だけ
ヤマカツスズラン ジェイドロバリー産駒は1頭だけ

歴史からは「基本的には、単騎出走となる種牡馬の仔を狙え」と言うことですか。同一種牡馬の1、2着があるように、春ほどには厳密ではありませんが、秋の浅い時期に行われるGIゆえに繁殖序列闘争が起こりやすいのでしょう。「血の占有度が少ない馬にチャンスがある」とも言えますね。今回の出走メンバーで直父系にSS系を持つ馬は、ノブレスオブリッジ、シャイニンググラス、ローズバド、ダイワルージュ、ピンクパピヨン、ムーンライトタンゴ、ハローサンライズ、ショウナンバーキンの8頭です。ムーンライトタンゴとハローサンライズはダンスインザダーク産駒、ショウナンバーキンはフジキセキ産駒ですけれど、同父系馬が多数出走していますのでSS系でまとめました。血の占有度という観点からは、彼女らには減点材料がついてきます。対して、今回の出走メンバーで単騎出走となる種牡馬の仔どもたちは、テイエムオーシャン、タイムフェアレディ、タイヨーキャプテン、サクセスストレイン、ウィーレジスタンス、シルキードルチェ、ドリームカムカム、フローラルグリーンの8頭です。

単騎出走となる種牡馬の仔で勝ち切る能力があると考えるは、桜花賞馬テイエムオーシャンただ1頭。第62回オークス出走馬(その1)の解説で「一夏越えた後の京都の秋華賞は楽勝しそうですが……」と書いた手前、本命印を打たざるを得ません(笑)。秋華賞に単騎出走となったダンシングブレーヴ産駒は連を外していませんしね。連対候補にはサクセスストレインドリームカムカムの関東馬2騎、そして一口選びで助言させて頂いた縁もあるシルキードルチェに頑張って欲しいです。サクセスストレインは、テイエムオーシャンと同じ4月9日生まれ。オーシャンが頑張れば、同じように頑張るはずです。ドリームカムカムは、祖母父ハードツービートの勝負弱さが気になりますけれど、安定して走れるタイプ。シルキードルチェは馬体重次第ですが、現状では仁川より淀の方が合いそうです。あと、もしSS系で狙うとしたら、京都得意の牝系を持つローズバドのみと述べておきます。

もう1頭、肝心な馬が出て来ていませんね。オークス馬レディパステル。トニービンの仔である同馬は、アドマイヤハッピーとの産駒2頭出しになります。「単騎出走となる種牡馬の仔を狙え」という過去の1、2着馬のデータを振り返ったとはいえ、前哨戦を制したオークス馬を無視するのは無謀と考えます。また、B&B理論的には、出走馬中もっとも高い潜在能力を示すアドマイヤハッピー。今は亡きエガオヲミセテの半妹で、叔母にエアグルーヴがいる牝系にも期待します−でも、淀はそんなに相性が良いとは言えないな、この牝系は−。この両馬で決まれば、「3回毎には2頭出しの種牡馬の仔で決まる」ということが後付けで言えますね(苦笑)。

< 予想 >
テイエムオーシャン
レディパステル
サクセスストレイン
ドリームカムカム
× シルキードルチェ
アドマイヤハッピー

予想の印は上記の通りにしておきます。でも、今回はサクセスストレインの単複とシルキードルチェとの馬連とワイドしか買わない予定です。それで決まるようなことがあれば、天地がひっくり返りますね(笑)。

以上、『やっぱり元PO馬が可愛い』オオハシでした。これから走る馬、人すべてが無事でありますように。

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