中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1996年編)

マヤノトップガン
  • 栗毛
  • 1992.3.24生
  • 新冠・川上悦夫氏生産
  • 馬主・田所祐氏
  • 栗東・坂口正大厩舎
マヤノトップガンの4代血統表
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.50
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Golden Trail
黒鹿毛 1958.3.5
Hasty Road 1951
Sunny Vale 1946
アルプミープリーズ
栗毛 1981.1.26
仔受胎時活性値:0.50
<不出走>
[母の初仔]
Blushing Groom
栗毛 1974
種付け時活性値:1.50
Red God
栗毛 1954
Nasrullah 1940.3.2
Spring Run 1948
Runaway Bride
鹿毛 1962
Wild Risk 1940
Aimee 1957
Swiss
栗毛 1974
仔受胎時活性値:1.50
<仏米3勝。仏GIII3着>
[母の5番仔]
★Vaguely Noble
鹿毛 1965
種付け時活性値:0.00
ヴィエナ 1957
Noble Lassie 1956
Gala Host
栗毛 1962
仔受胎時活性値:0.75
<米12勝。現米GI3着>
My Host
黒鹿毛 1948
種付け時活性値:1.25
Huspah
栗毛 1953
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
マヤノトップガンの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
ブライアンズタイム
(Hail to Reason系)
Blushing Groom
(Red God系)
Vaguely Noble
(Hyperion系)
My Host
(Hyperion系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.50
(6歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
1.25
(13歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの5代孫 Nearcoの3代孫 Hyperionの3代孫 Hyperionの孫
マヤノトップガンのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
11/128 A  A  C  C
(0.66)
7.26 Vaguely Noble
My Host
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ブライアンズタイム 4.75 or 2.75 叔父に仏GI馬
(No.14-A)
6番仔
(4連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『震災を乗り越える力』マヤノトップガン。1996年の宝塚記念は前年1月17日に起きた阪神大震災からの復興支援のための競走として施行されました。被災地となった阪神・淡路地方。もちろん阪神競馬場もその大自然の力により大きな被害を受けました。そんな震災から1年と半年。立ち直ろうとする被災地の中での春のグランプリ、第37回宝塚記念。レースの勝利を収めたのは、地元・神戸で開業医を営まれている田所祐オーナーの持ち馬であるマヤノトップガンでした。栗毛の流星馬が地力通りに1番人気に応えました。サクラローレルナリタブライアンもいないレース、負けられない1戦でした。田所オーナーをして、もっとも嬉しいGI勝利がこの宝塚記念だったそうです。マヤノトップガンは前年の菊花賞有馬記念に続くGI3勝目となりました。勝ち時計は2分12秒0。レースの2着にはサンデーブランチ、3着にはダンスパートナーが入りました。マヤノトップガンの鞍上は田原成貴騎手、所属は栗東・坂口正大厩舎、オーナーは前述の通り田所祐氏、生産者は新冠・川上悦夫氏。ちなみに、この第37回宝塚記念は7月7日に行われました。七夕の日のグランプリでした。

↓マヤノトップガンの近親牝系図を示しておきます。

Huspah 1953
|Gala Host 1962 米12勝 ハリウッド・オークス(現米GI)3着
||Swiss 1974 仏米3勝 ミネルヴ賞(仏GIII)3着
|||アルプミープリーズ 1981 不出走
||||マヤノトップガン 1992.3.24 中央8勝 天皇賞・春(GI) 有馬記念(GI) 菊花賞(GI) 宝塚記念(GI)
|||Swink 1983 仏米英4勝 パリ大賞(GI) サンセットH(米GI) デルマー招待H(米GII)

マヤノトップガンの牝系は、米国で受け継がれている14号族。母アルプミープリーズ(米国産)は、不出走のまま繁殖牝馬入りしました。1988年輸入。日本にやって来てから3年連続でイルドブルボンを種付けされた後に生まれた6番仔がマヤノトップガンです。Northern Dancer&Native Dancerをまったく持たない馬どうしの配合で、見事にチャンピオンホースを輩出しました。もちろん、その後の産駒も期待されていたアルプミープリーズでしたが、残念ながら1994年に死亡してしまいました。祖母Swiss(米国産)は仏米で3勝を挙げ、ミネルヴ賞(仏GIII)3着があります。アルプミープリーズは産駒死亡後の1番仔となります。3番仔Swinkは仏英米でパリ大賞(仏GI)、サンセットH(米GI)、デルマー招待H(米GII)など4勝を挙げました。8番仔Super Chiefは米国で3勝、準重賞ハスタ・ラ・ヴィスタHを2回勝ちました。曾祖母Gala Host(米国産)は米国で12勝。ハリウッド・オークス(現米GI)3着があります。Swissは5番仔となります。また、4代母Huspahと曾祖母Gala Host間の料的遺伝値の受け渡しが8歳時交配による『2.00(0.00)』となっていますが、Gala Hostが69戦も走った女丈夫であることから、おそらくは『2.00』で受け渡されているものと考えます。

[中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1996年編)]  目次へ戻る

2000〜2008  オオハシ  colorfulmelody.nakajima@gmail.com