2003年クラシック世代のGI候補生たち(牝馬編)

マイネサマンサ
  • 鹿毛
  • 2000.4.5生
  • 静内・小原孝夫氏生産
  • 馬主・(株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
  • 栗東・中村均厩舎
マイネサマンサの4代血統表
ディアブロ
黒鹿毛 1987.3.13
種付け時活性値:1.00
Devil's Bag
鹿毛 1981
Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Ballade
黒鹿毛 1972
Herbager 1956
Miss Swapsco 1965
Avilion
鹿毛 1974
Cornish Prince
黒鹿毛 1962
Bold Ruler 1954.4.6
Teleran 1954
Style and Grace
1964
Olympia 1946
Plucky Roman 1954
アオエトウショウ
栗毛 1986.4.17
仔受胎時活性値:1.25
<中央1勝>
トウショウボーイ
鹿毛 1973.4.15
種付け時活性値:1.00
テスコボーイ
黒鹿毛 1963
Princely Gift 1951
Suncourt 1952
ソシアルバターフライ
鹿毛 1957.4.13
Your Host 1947
Wisteria 1948
ムツミカースル
栗毛 1970.5.19
仔受胎時活性値:1.75
<中央2勝>
★チャイナロック
栃栗毛 1953
種付け時活性値:0.00
Rockefella 1941
May Wong 1934
ムツミコウギョウ
栗毛 1962.5.20
仔受胎時活性値:1.75
<中央1勝>
ヤサカ(NZ)
栗毛 1952.8.15
種付け時活性値:0.125
孝律
鹿毛 1959.5.10
仔受胎時活性値:0.50
<不出走>
マイネサマンサの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
ディアブロ
(Hail to Reason系)
トウショウボーイ
(Princely Gift系)
チャイナロック
(Hyperion系)
ヤサカ
(Hurry On系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.00
(12歳時交配)
1.00
(12歳時交配)
0.00
(16歳時交配)
0.125
(8.5歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの6代孫 Nearcoの4代孫 Whaleboneの11代孫 Matchem〜Hurry On系
マイネサマンサのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
16/128 A  A  C  D
(0.50)
8.00 ヤサカ
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ディアブロ 5.25 伯父ゴールドウェイ
(No.22-B)
7番仔
(3連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

忘れな草賞(OP)を制して3戦3勝としました、マイネサマンサ。今春デビューとなった長谷川浩大騎手の「初騎乗初勝利」のお相手としても知られています。

いつものことながら、ラフィアンターフマン・クラブのチョイスされる馬は渋いですね。非Northern Dancer&非Native Dancerの血、よくこういう馬を発掘されるものだと感心します。マイネサマンサの配合の特徴は、「4代に用いられている各父の生産国が、それぞれ違っている」ことでしょうか。「そんなの、珍しくない」と思われるでしょうけれど、米国血統と欧州血統、さらにはオセアニア血統まで用いられているのですから。遠い地域で生産された血を利用して、血の活性化を図っていることが伺えます。

マイネサマンサの最優性先祖&形相の対象は父ディアブロと判断しました。ディアブロは現役時代に米国で20戦9勝、2着2回、3着5回。その主な勝ち鞍にはトゥルーノースH(GII)、フィンガーレイクスBCS(GIII)があります。地味なGII勝ち馬ですが、Halo系ブームの時流に乗って、日本での種牡馬生活もなかなかの滑り出しを見せています。その代表産駒として、マイネサマンサの他にも、兵庫ジュニアグランプリ(統一GIII)を制したエースインザレース(2000.2.9)、その兵庫ジュニアグランプリで2着となったナリタフロンテアー(2000.4.13)、プリンシパルS(OP)3着のマイネルダオス(2000.3.28)などを送り込んでいます。また、海外に残してきた6世代の産駒からは、ナタルマS(加GI)を制したディアブロズストーリー(1994)とメトロポリタンH(米GI)を制したExciting Story(1997)という姉弟が出ています。

マイネサマンサの牝系は、22号族フリッパンシー(1924)系。出ました、いにしえの小岩井農場の名繁殖牝馬。その直仔には三冠馬セントライト(1938.4.2)、ニ冠馬トサミドリ(1946.5.20)、皐月賞馬アルバイト(1939.4.10)という三兄弟がいます。凄い。さて、マイネサマンサ自身の近親の活躍馬には、伯父にゴールドウェイ(1981.5.8)がいます。同馬は中央4勝を挙げ、その主な勝ち鞍に毎日王冠(GII)、きさらぎ賞(GIII)があります。また、シンボリルドルフ(1981.3.13)が無敗で三冠を制した菊花賞(GI)の2着馬としても知られています。また、ちょっとお話は逸れますが、ゴールドウェイの種牡馬としての代表産駒には、天皇賞・春(GI)にも出走したサンライトウェイ(1990.5.30)がいますね。

密やかに受け継がれて来た小岩井の牝系、大一番で底力を発揮してくれるでしょうか。いずれにしても、楽しみな1頭です。

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