2002年クラシック牝馬編

(地)アローキャリー
  • 鹿毛
  • 1999.3.1生
  • 静内・矢野牧場生産
  • 馬主・矢野秀春氏
  • 北海道・北川數男厩舎→栗東・山内研二厩舎
アローキャリーの4代血統表
ラストタイクーン
黒鹿毛 1983.5.9
種付け時活性値:1.75
トライマイベスト
鹿毛 1975.4.28
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Sex Appeal
栗毛 1970
Buckpasser 1963.4.28
Best in Show 1965
Mill Princess
鹿毛 1977
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
Never Bend 1960
Milan Mill 1962
Irish Lass
鹿毛 1962
Sayajirao 1944
Scollata 1952
アロールーシー
鹿毛 1991.3.10
仔受胎時活性値:1.75
<中央2勝>
サンキリコ(USA)
黒鹿毛 1985.3.30
種付け時活性値:1.25
リイフォー
黒鹿毛 1975.4.1
Lyphard 1969
Klaizia 1965
Nell's Briquette
黒鹿毛 1978
Lanyon 1967
Double's Nell 1973
ソーミユール
黒鹿毛 1981.3.8
仔受胎時活性値:0.25
アローエクスプレス
鹿毛 1967.4.10
種付け時活性値:1.25
スパニッシュイクスプレス 1962
ソーダストリーム 1953
マーキュリーアロー
鹿毛 1972.5.24
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ミンシオ
鹿毛 1957.3.2
種付け時活性値:1.50
ストレートアロー
鹿毛 1965.5.4
仔受胎時活性値:1.50
アローキャリーの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
ラストタイクーン
(Northern Dancer系)
サンキリコ
(Northern Dancer系)
アローエクスプレス
(Grey Sovereign系)
ミンシオ
(Relic系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.75
(15歳時交配)
1.25
(5歳時交配)
1.25
(13歳時交配)
1.50
(14歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Northern Dancerの孫 Northern Dancerの3代孫 Nearcoの5代孫 Matchem〜Man o'War系
アローキャリーのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
19/128 A  A  A  D
(0.75)
14.25 ミンシオ
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
ラストタイクーン 5.50 or 3.50
(No.21-A)
?

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

キーレン・ファロン騎手のヨーロピアンアクションに操られて、阪神ジュベナイルフィリーズを2着となりましたアローキャリー。

アローキャリーの最優性先祖は父ラストタイクーン。同馬は現役時代12戦8勝。主な勝ち鞍にはブリーダーズカップ・マイル(米GI)、キングズスタンドS(英GI)、スプリント・チャンピオンシップ(英GI)、アランベル賞(仏GIII)、サンジョルジュ賞(仏GIII)、グロシェーヌ賞(仏GIII)があります。種牡馬としては、皆様ご存知の通り、シャトルスタリオンの先鞭となった馬です。海外における代表産駒は、AJCダービー(豪GI)、ヴィクトリア・ダービー(豪GI)など豪州のGIを8勝して1993/94シーズンの豪州年度代表馬に選ばれたMahogany(1990.10.1)、サセックスS(英GI)の勝ち馬と言うよりも「メイショウドトウの父」Big Stone(1990.2.8)、エクリプスS(英GI)を制したEzzoud(1989.5.6)、セントジェームズパレスS(英GI)を勝ったMarju(1988.3.12)、オイロパ賞(独GI)を2連覇したTaipan(1992.2.1)、新国のニ冠牝馬Tycoon Lil(1994.8.21)など多数のGI勝ち馬を輩出しています。日本における代表産駒は、神戸新聞杯(GII)と京成杯(GIII)を勝ち第59回皐月賞(GI)2着のオースミブライト(1996.4.10)、マイラーズカップ(GII)とセントウルS(GIII)を制したオースミタイクーン(1991.3.23)、京都4歳特別(旧GIII)を勝ったケイウーマン(1990.2.13)、函館2歳S馬サダムブルースカイ(1999.4.26)などがいます。ラストタイクーン自身は短距離〜マイル戦得意の馬でしたけれど、産駒には距離をこなす馬も出ていますね。

アローキャリーの牝系は、5代母となるストレイトビッド(1954)を日本の牝系祖とする21号族。遠くさかのぼれば9代母にOrlass(1914)の名前が見えます。つまりは、名種牡馬シアンモア(1924)の母です。この牝系からは、他にもゲイタイム(1949)、ネヴァービート(1960)、テュデナム(1970.2.21)など日本の名種牡馬が輩出されていますね。Orlass系のNearly(1940)分枝からは、モンテプリンス(1977.4.1)、モンテファスト(1978.5.31)、チアズグレイス(1997.3.30)ダンツフレーム(1998.4.19)などが輩出されています。アローキャリー自身の近親活躍馬と言えば、ストレイトビッドの孫となる英セントレジャー馬Peleid(1970)くらいしかいません。地味な牝系から「ポコン」と活躍馬が現れました。よく見れば、山内厩舎の21号族の馬が、3世代連続でGI連対馬になったことになりますね。しかも、ダンツフレームとアローキャリーは「母父サンキリコ」が共通していますし(苦笑)。

能力の高さは転厩初戦で見せてくれました。中央ではまだ3着を外していないことになります。これからが楽しみですね。

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