中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1993年編)

ベガ
  • 鹿毛
  • 1990.3.8生
  • 早来・社台ファーム生産
  • 馬主・吉田和子氏
  • 栗東・松田博資厩舎
ベガの4代血統表
トニービン
鹿毛 1983.4.7
種付け時活性値:1.50
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun
芦毛 1970
ゼダーン 1965
Khairunissa 1960
State Pension
鹿毛 1967
オンリーフォアライフ 1960
Lorelei 1950
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam
栗毛 1953
Hyperion 1930.4.18
Thicket 1947
Priddy Fair
鹿毛 1956
Preciptic 1942
Campanette 1948
アンティックヴァリュー
鹿毛 1979.2.25
仔受胎時活性値:0.50
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
種付け時活性値:0.25
Nearctic
黒鹿毛 1954.2.11
Nearco 1935.1.24
Lady Angela 1944
Natalma
鹿毛 1957.3.26
Native Dancer 1950.3.27
Almahmoud 1947
Moon Scape
鹿毛 1967
仔受胎時活性値:0.75
Tom Fool
鹿毛 1949.3.31
種付け時活性値:0.25
Menow 1935
Gaga 1942
Brazen
鹿毛 1961
仔受胎時活性値:1.25
Bold Ruler
鹿毛 1954.4.6
種付け時活性値:1.50
Amoret
鹿毛 1952
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
ベガの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
トニービン
(ゼダーン系)
Northern Dancer
(Nearctic系)
Tom Fool
(Pharamond系)
Bold Ruler
(Nasrullah系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.50
(6歳時交配)
0.25
(17歳時交配)
0.25
(17歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nasrullahの5代孫 Nearcoの孫 Phalarisの3代孫 Nasrullahの仔
ベガのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
8/128 A  A  y  A
(0.75)
6.00 父初年度産駒
Tom Fool
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
トニービン 4.50 or 2.50 シャダイソフィアと同牝系
(No.9-F)
5番仔
(2連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『西の1等星』ベガ、『年男』武豊騎手を鞍上に4戦目での桜花賞勝利でした。所属は栗東・松田博資厩舎で、松田調教師は桜花賞初制覇でした。レースの2着にはユキノビジン、3着にはマックスジョリー(=ニ冠牝馬マックスビューティの初仔)でした。

中島理論的な解釈を行うと、4代血統構成は『Grey Sovereign系×Northern Dancer系×Pharamond系×Nasrullah系』というPhalaris系の同系配合が4代積み重ねられています。ただ、祖母父Tom Foolがいわゆる「アメリカン・ダミー」ならば、血の活性化はなされているのでしょう。ベガの直父系4代父であるゼダーンは、その父Grey Sovereignの16歳時交配による「0の遺伝」を受けています。ゆえにPhalaris、Nearcoなどのクロスを0化できます。ゼダーンは仏2000ギニー、イスパーン賞など13戦8勝の活躍馬で、直仔の仏2000ギニー馬Kalamoun&Nishapourなどにより父系は継承されています。晩年は日本に輸入され、エリザベス女王杯を制したキョウワサンダー−同馬はサラ系バウアーストックの5代孫−、朝日CC&北九州記念を勝ったタニノスイセイ、金鯱賞の勝ち馬パッシングパワーなどを輩出しました。気性の悪さが前面に押し出されやすい父系ですが、代を重ねることにより徐々に解消されているようです。

また、ベガは父トニービンの初年度産駒になります。初年度産駒は父の産駒の絶対数が少なく、闘争心に満ちた良駒が生産される可能性が高まります。ベガはトニービン産駒初のGI勝ち馬となりました。

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