ぷちこらむ壱

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ちょっとした黄金配合

父から直接『0の遺伝(8歳、16歳、24歳時)』を受け、母から『活性値1.75(7歳、15歳、23歳時)』を受けた生産馬。特に母が若年齢の7歳時交配においては良馬が輩出される可能性が高いと思います。

近年の活躍馬では★Cigar(1990.4.18)、★ホクトベガ(1990.3.26)、★スペシャルウィーク(1995.5.2)などが当てはまりますね。いずれも父8歳、母7歳時の交配馬です。あ、中島理論使いとして、いちおう、★マイネルマックス(1994.4.13)も挙げておきます。

SSの悲劇

★セントサイモン(St.Simon 1881)は、名前の頭文字で省略をすると「SS」になりますね。
★サンデーサイレンス(1986.3.25)も、名前の頭文字で省略をすると「SS」になりますね。

日本という狭いハーレムの中において、SSの血が飽和状態にならないことを祈ります。 けれど、年産1万頭弱のサラブレッドの内、その8分の1にあたる1200頭以上が SS系の生産馬たちでは……。イギリスの馬産界で生じた問題が、100年の時を経て 日本の馬産界で同様に生じようとしているのでしょうか。

Nureyev(1977.5.2)とDanzig(1977)

Nureyev。天才バレエダンサー、Rudolf=Nureyevから頂戴したであろうその名前。
Danzig。ドイツとポーランドの国境付近の街。産駒の「ポリッシュ〜〜」はそこからの連想ですね。
両馬ともにNorthern Dancer(1961.5.27)の最良後継種牡馬として、多くの重賞勝ち馬を輩出しています。

そんな前口上はさておきまして、中島氏の記述より。

「実は、このヌレイエフには忘れられない思い出がある。(中略)私は2週間の間牧場に泊まり込み、セリの出場馬を1頭ずつ綿密に調べて、そして選び出した馬がヌレイエフであった。(中略)遺伝的にみて潜在能力はダンチヒよりは上である。

−『競馬最強の法則』誌、1998年10月号、P87より抜粋(文中脚色責任、オオハシ)。−

潜在能力。競走能力のバロメーターか繁殖能力のバロメーターかどちらかわかりませんが、いちおう以下の様に導出しました。

Nureyev  Nureyevの5代血統表(PedNet)
[8代残牡先祖数:17/128(推定)][7代残牡先祖数:12/64(推定)]
Danzig  Danzigの5代血統表(PedNet)
[8代残牡先祖数:15/128(推定)][7代残牡先祖数:7/64(推定)]

Danzigの方が潜在能力が上のような……。いや、きっと私がちゃんと調べていないからです。どなたかフォローしてくださいませ。

[追記]
NureyevはNearco(1935.1.24)の3×5のブルー0クロス馬です。同様に中島氏の配合馬、ハワイアンイメージ(1977.5.22)もBlehneim(1927)の4×5のブルー0クロス馬です。アイネスフウジン(1987.4.10)もNasrullah(1940.3.2)の4×5のブルー0クロス馬です。昔は、片方が5代以降の位置にある有数値のクロスは特に弊害なしという考えだったのでしょうか?それとも、氏は昔からブルー0クロスをご存知だったのでしょうか?

本文注意。『★Cigar(1990.4.18)』のように馬名の前に『★』がついている馬は、父馬から『0の遺伝』を受けている馬を表しています。

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