自作血統表作成方法

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中島国治氏が『残有数値牡先祖数理論』を発表されてから、氏の後追いをする様に、活躍馬の解析を始めました。そして、活躍馬の解析には血統表作りが不可欠です。今回は私の血統表作りについて述べてみたいと思います。

まず、解析する馬の先祖を記述していくために血統表のテンプレート(枠線だけ引いたもの、A4サイズの紙)を用意します。このテンプレートは、中島氏が『競馬最強の法則』誌、1998年1月号における有馬記念予想の折に発表されたHyperion(1930.4.18)、エアグルーヴ(1993.4.6)の血統表とまったく同じ体裁のものです。氏の血統表同様、『6代完全+7代父・64頭+8代父・128頭』を記述できる様に作成しました。記述していく先祖馬の総数は合計『318頭』となります。参考;エアグルーヴの8代血統表(<table>タグ使用。サイズ、約20キロバイト)

血統表のテンプレートを用意したら、資料−PedNetのデータや、お馬の親子Wのデータ等−を元に、解析する馬の名前、生年月日、性別、毛色、牝系のファミリーナンバーなどを記述します。それから、先祖の馬名と生年(月日までわかる馬は月日まで書きます)を記述していく作業を進めていきます。血統表に記述していく順番は、『父方の血統をすべて記述した後で、母方の血統を記述していく』という形です。流石に、くり返しくり返し作業をしているうちに、「Gainsborough(1915.1.24)」 のように難しい綴りの馬でも、何も見ずに書けるようになりました(苦笑)。

だいたい、1頭の馬の血統表をすべて記述するのに2時間くらいでしょうか。しかし、日本の活躍馬の解析をしようと思ったら、どうしても人気種牡馬の仔どもたちが多くなります。そんな訳で、最近は人気種牡馬の血統表を予め記述しておいたもの(つまり、父の7代血統表を書いたもの)をコピーして使う場合もあります。その場合は半分の1時間くらいですね。

血統表を全て埋めることができたら解析を始めます。まず、形相質料の遺伝の様子を知るために、血統表に遺伝情報を書き込んでいきます。「母は母父の何歳時種付けなのか?」「曾祖母が祖母に与えた料的遺伝の値は?」「最優性先祖はどの馬?」などを調べていきます(同時に異系マジックも調べます)。

形相質料の遺伝を調べた後、残有数値牡先祖数を求める作業を行います。私は、以下のような記号を用いています。

直接0遺伝を与えている牡先祖 ⇒ 『グリーン0』
『★』印を書く(中島氏のオリジナル)。
乗算活性値が0.125以下の準0遺伝を与えている牡先祖 ⇒ 『イエロー0』
『▲』印を書く(中島氏のオリジナル)。
グリーン0及びイエロー0とのクロスにより0化された牡先祖 ⇒ 『オレンジ0』
『○の中に×』もしくは『○の中に*』印を書く。
牝馬クロスとなった牝先祖 ⇒ 『ピンク0』
『♀(中島氏のオリジナル)』もしくは『○の中に♀』印を書く。
直父系先祖4代以内にグリーン0またはオレンジ0がいて0化した牡先祖 ⇒ 『ブルー0』
『I、II、III、IV』もしくは『□の中にI、II、III、IV』印を書く。

これらの記号を用いて、該当する先祖馬にどんどん記号をふっていきます。『★』や『▲』をつけた牡先祖の中に『○の中に×(*)』や『♀(○の中に♀)』の先祖を見つけた場合も、忘れずに記号をふっていきます。

8代までその作業を終了したら、9代以降の先祖についても資料を用いて調べていきます。それは9代、10代、11代……以降続く)で0化されている先祖が存在して、その先祖が8代血統表内に存在している場合も0化の取り扱いをするからです。つまり、『(1〜8)×(9〜 )の0化クロス』もありえるということです。でも、私は面倒なので10代目くらいまでしか見ていませんが(苦笑)。

上記一連の作業が終了したら、後は血統表の色塗りです。私は色鉛筆を用いています。それぞれの0化の色に該当する色鉛筆を用いて、血統表に色を塗っていきます(緑の色鉛筆の無くなり方だけ早いですね)。やはり、この作業が一番楽しいです。それまでの苦労が報われる時です。

色塗りまで終了して、1頭解析するのに3時間(ないしは2時間)くらいでしょうか。ヒマ人としか言いようがありませんねぇ(笑)。

できあがった血統表はファイルして残しています。せっかく頑張って書いたものですから、ヘタクソな字でも可愛らしいものです。もしよろしければ、皆様の血統表作りの方法もお教え頂ければ幸いです。

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