中島理論で見るGIレースの勝ち馬(1993年編)

ナリタタイシン
  • 鹿毛
  • 1990.6.10生
  • 新冠・川上悦夫氏生産
  • 馬主・山路秀則氏
  • 栗東・大久保正陽厩舎
ナリタタイシンの4代血統表
リヴリア
鹿毛 1982.4.20
種付け時活性値:1.75
Riverman
鹿毛 1969
★Never Bend
鹿毛 1960.3.15
Nasrullah 1940.3.2
Lalun 1952
River Lady
鹿毛 1963
Prince John 1953
Nile Lily 1954
Dahlia
栗毛 1970.3.25
Vaguely Noble
鹿毛 1965
ヴィエナ 1957
Noble Lassie 1956
Charming Alibi
栗毛 1963
Honeys Alibi 1952
Adorada 1947
タイシンリリィ
芦毛 1981.5.27
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
<中央1勝>
ラディガ
鹿毛 1969.5.18
種付け時活性値:0.75
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Celia
黒鹿毛 1960
Swaps 1952.3.1
Pocahontas 1955
インターラーケン
芦毛 1966.2.9
仔受胎時活性値:1.50
<中央1勝>
サミーデイヴィス
黒鹿毛 1960
種付け時活性値:1.25
Whistler 1950
Samaria 1955
シルヴァーファー
芦毛 1962
仔受胎時活性値:0.75
<海外0勝>
Abernant
芦毛 1946
種付け時活性値:1.75
Moyo
芦毛 1956
仔受胎時活性値:1.25
<海外1勝>
ナリタタイシンの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
リヴリア
(Never Bend系)
ラディガ
(Ribot系)
サミーデイヴィス
(The Boss系)
Abernant
(Hyperion系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.75
(7歳時交配)
0.75
(11歳時交配)
1.25
(5歳時交配)
1.75
(15歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Bend Orの10代孫 Eclipseの17代孫 Bend Orの8代孫 Whaleboneの11代孫
ナリタタイシンのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない先祖etc
10/128 A  B  A  C
(0.50)
5.00 父初年度産駒
サミーデイヴィス
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
リヴリア 5.50 or 3.50 半姉ユーセイフェアリー
(No.1-W)
4番仔
(4連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

『しなやかな鬼脚』の持ち主、ナリタタイシン。「全身これバネ」と言わんがばかりの小さな馬体から、矢のような瞬発力を披露してライヴァル17頭を蹴散らしました。勝ち時計の2分0秒2は皐月賞レコードでした。鞍上の武豊騎手、管理された大久保正陽調教師ともに皐月賞初制覇。レースの2着には『赤いメンコの芦毛』ビワハヤヒデ

中島理論的な解釈を行うならば、4代血統構成は『Never Bend(Phalaris)系×Ribot(St.Simon)系×The Boss系×Hyperion系』となり、ポピュラーなPhalaris系とSt.Simon系のニックス配合となっています。ナリタタイシンの直系祖父にあたる仏2000ギニー馬Rivermanもこのニックスにより輩出された名馬です。なお、Rivermanはその父Never Bendの8歳時交配による0の遺伝を受けています。

牝系は、1965年に輸入されたシルヴァーファーを日本の基礎繁殖牝馬とする1号族。母タイシンリリィの初仔に阪神牝馬特別の勝ち馬ユーセイフェアリー。同馬はその父アズマハンターの産駒として唯一の重賞勝ち馬になり、ナリタタイシンがラジオたんぱ杯3歳Sを勝つ前週に阪神牝馬特別を勝利しました。主な近親にオークス馬ケイキロク、ケイキロクの母でCBC賞の勝ち馬ケイスパーコ、同じくCBC賞の勝ち馬エリモシルバー、サファイヤSの勝ち馬ケイファイヤー、京王杯オータムハンデ2着のアルプスアモンなどがいます。

また、ナリタタイシンは父リヴリアの初年度産駒になります。初年度産駒は父の産駒の絶対数が少なく、闘争心に満ちた良駒が生産される可能性が高まります−え、また同じ文章を書いているって?そ、それはその通りでございます−

[余談]
中島氏はこのシルヴァーファーの牝系をよくご存知ようで、『競馬最強の法則』誌、1999年9月号の記事によりますと……、

母タイシンリリィは1勝。父はリボー系のラディガ(分枝17代孫)、姉にユーセイフェアリー(父アズマハンター、阪神牝馬S・GIII)。ちなみに、牝馬は私が配合した。

−『競馬最強の法則』誌、1999年9月号、P27より抜粋(文中脚色責任、オオハシ)。−

ひ、牝馬って。タイシンリリィなのか、それともユーセイフェアリーなのか……。まま、中島氏も関わられた牝系から皐月賞馬が輩出されました。

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