2005年クラシック世代のGI候補生たち(牝馬編)

(父)エイシンテンダー
  • 鹿毛
  • 2002.5.6生
  • 浦河・栄進牧場生産
  • 馬主・平井豊光氏
  • 栗東・武邦彦厩舎
エイシンテンダーの4代血統表

エイシンサンディ
鹿毛 1993.4.4
種付け時活性値:0.00
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
★Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason 1958.4.18
Cosmah 1953.4.4
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding 1963.2.17
Mountain Flower 1964.3.23
エイシンウイザード
芦毛 1986.4.21
ノーザリー
鹿毛 1972.4.29
Northern Dancer 1961.5.27
Politely 1963
シルバーナイキ
芦毛 1978.4.9
ドン 1966.5.3
ケープルビー 1969
エイシンララミー(USA)
鹿毛 1992.2.16
仔受胎時活性値:0.25
<不出走>
Time for a Change
栗毛 1981.1.13
種付け時活性値:0.50
★Damascus
鹿毛 1964.4.14
Sword Dancer 1956.4.24
Kerela 1958
Resolver
鹿毛 1974
Reviewer 1966
Lovely Morning 1965
Gander Crude(USA)
鹿毛 1976
仔受胎時活性値:1.75
<不出走>
Quack
鹿毛 1969
種付け時活性値:1.50
T.V.Lark 1957
Quillon 1964
Grey Oil(USA)
芦毛 1959.3.13
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
<米3勝>
Oil Capital
芦毛 1947
種付け時活性値:0.75
Roman Risk(USA)
鹿毛 1955
仔受胎時活性値:0.75
エイシンテンダーの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
エイシンサンディ
(Hail to Reason系)
Time for a Change
(Teddy系)
Quack
(Nasrullah系)
Oil Capital
(Blenheim系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
0.00
(8歳時交配)
0.50
(10歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
0.75
(11歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの6代孫 Bend Orの11代孫 Nearcoの4代孫 Birdcatcherの10代孫
エイシンテンダーのB&B理論的総括
8代残牡先祖数
(7代残牡先祖数)
4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
6/128
(5/64)
A  G  A  F
(0.33)
1.98 Quack
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Quack
(Cosquilla)
4.75 or 2.75
(No.2-N)
6番仔
(5連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

新馬、菜の花賞、チューリップ賞を見事に差し切り3戦3勝の無敗で桜花賞へ向かいます、エイシンテンダー。

エイシンテンダーの配合は、『Hail to Reason系×Teddy系×Nasrullah系×Blenheim系』という4代血統構成。父は不出走ながら血統を買われて種牡馬入りしたエイシンサンディ。初年度産駒から名古屋グランプリ(統一GII)の勝ち馬ミツアキサイレンス(1997.4.20)等を送り込みSS産駒の内国産種牡馬として気を吐いてきました。6世代目となる2002年生まれ世代は0交配の年回りとなり、エイシンテンダーのほか、エイシンホリデイ(2002.4.13)−同馬の母はエイシンサニー(1987.3.29)、エイシンレーシング(2002.2.26)が中央で勝ち上がっています。さて、エイシンテンダーの配合はNearco系の0交配が1系、Nearco系が1系、Teddy系が1系、Blandford系が1系となり、Eclipse系の0交配+Eclipse系分枝3系という『ホエールボーン・バージョン』で構成されています。エイシンテンダーの8代に残る残牡先祖は、母方にWar Admiral(1934.5.2)、Campfire(1914)、Bahram(1932.4.13)、Sunreigh(1919)、Haste(1923)、Diadumenos(1910)の6頭が残るのみです。『ホエールボーン・バージョン』における資質固定指数『0.33』を乗算し、『1.98』という高い潜在能力値がはじき出されました。

エイシンテンダーの最優性先祖は祖母父Quack、形相の対象はCosquilla(Princequilloの母)と判断しました。Quackは米国で8勝。その主な勝ち鞍にハリウッドゴールドC(現GI)、カリフォルニアンS(当時GI、現GII)2回、カリフォルニアダービー(現G外)等があります。種牡馬としては30頭のステークスウイナーを輩出し、その主な産駒にはレディースH(米GI)の勝ち馬Plankton(1976)、オークリーフS(米GI)の勝ち馬Header Card(1979)、フォアゴーH(米GII)連覇のQuick Call(1984)、デルマーデビュータンスS(米GII)の勝ち馬Beyond Perfection(1988)、ミレイディH(当時米GII)の勝ち馬Save Wild Life(1977)、アルシビアデスS(米GII)の勝ち馬Terra Incogmita(1985)、サニースロープS(米GIII)を勝ちケンタッキーダービー(米GI)で3着となったPartez(1978)等がいます。重賞勝ち産駒には牝馬が多く、フィリーサイアーであったようです。なお、Quackの直系祖父Indian Hemp(1949)は、その父Nasrullah(1940.3.2)の0交配を受けている為、Nearcoの0浄化が可能な種牡馬でした。Indian Hempの系統は北米血統の母方として現れるパターンが多く、裏方の役割を果たしています。

エイシンテンダーの牝系は米国で受け継がれている2号族。私が調べた範囲では、4代母からの分枝にこれと言ってめぼしいブラックタイプは見当たりませんでした。眠っていた牝系から「パッ」と現れた活躍馬がエイシンテンダーのようです。

武父&幸四郎コンビに栄光はもたらされるのでしょうか。桜花賞の舞台でどのような走りを見せるのか楽しみな駿馬です。

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