2004年クラシック世代のGI候補生たち(牡馬編)

ダイワメジャー
  • 栗毛
  • 2001.4.8生
  • 千歳・社台ファーム生産
  • 馬主・大和商事(株)
  • 美浦・上原博之厩舎
ダイワメジャーの4代血統表
サンデーサイレンス
青鹿毛 1986.3.25
種付け時活性値:1.50

Halo
黒鹿毛 1969.2.7
Hail to Reason
黒鹿毛 1958.4.18
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Cosmah
鹿毛 1953.4.4
★Cosmic Bomb 1944
Almahmoud 1947 ♀
Wishing Well
鹿毛 1975.4.12
Understanding
栗毛 1963.2.17
★Promised Land 1954.3.31
Pretty Ways 1953.3.21
Mountain Flower
鹿毛 1964.3.23
Montparanasse 1956
Edelweiss 1959.2.15
スカーレットブーケ
栗毛 1988.4.11
仔受胎時活性値:1.00
<中央6勝。GIII4勝>

ノーザンテースト(CAN)
栗毛 1971.3.15
種付け時活性値:0.00
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Lady Victoria
黒鹿毛 1962.2.20
Victoria Park 1957.5.10
Lady Angela 1944 ♀
スカーレットインク(USA)
栗毛 1971.5.5
仔受胎時活性値:2.00
<北米0勝>
Crimson Satan(USA)
栗毛 1959
種付け時活性値:0.75
Spy Song 1943
Papila 1943
Consentida(USA)
鹿毛 1962
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
<北米0勝>
Beau Max(USA)
鹿毛 1947
種付け時活性値:1.50
La Menina(USA)
栗毛 1958
仔受胎時活性値:0.75
<甥にMajestic Prince>
ダイワメジャーの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
サンデーサイレンス
(Hail to Reason系)
ノーザンテースト
(Northern Dancer系)
Crimson Satan
(Black Toney系)
Beau Max
(Teddy系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.50
(14歳時交配)
0.00
(16歳時交配)
0.75
(11歳時交配)
1.50
(14歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの5代孫 Nearcoの3代孫 Whaleboneの13代孫 Bend Orの8代孫
ダイワメジャーのB&B理論的総括
8代残牡先祖数
(7代残牡先祖数)
4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
11/128
(9/64)
A  A  z  A
(0.66)
7.26 Crimson Satan
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
サンデーサイレンス 5.75 or 3.75 全姉ダイワルージュ
(No.4-D)
7番仔
(不受胎後)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

ミルコ・デムーロ騎手の強気の2番手先行策で見事に皐月賞を制しました、ダイワメジャー。

ダイワメジャーの4代血統構成は、『サンデーサイレンス×ノーザンテースト×Crimson Satan×Beau Max』。いわゆる『SS×ノーザンテースト牝馬』の組み合わせです。このカップリングはなかなかGI馬を輩出できないでいたのですが、昨年のデュランダル(1999.5.25)を皮切りとして、2頭目のGI勝ち馬が皐月賞馬となりました。もっとも、中島理論的な解釈を行うならば、母スカーレットブーケはその父ノーザンテースト満16歳時の0交配馬ではありますけれど。ダイワメジャーの4代血統構成では、やはり祖母父Crimson Satanがよい味を出していますね。ダミー父系として知られるBlack Toney(1911)系。直父系ではなく母方からのサポート役として、現代でも重要な役目を果たしています。

ダイワメジャーの牝系は、4号族Boudoir(1938)系。ダイワメジャーの近親活躍馬は、まず母スカーレットブーケ。同牝馬は中央6勝を挙げ、その主な勝ち鞍に中山牝馬S(GIII)、京都牝馬特別(現京都牝馬S、GIII)、クイーンC(GIII)、札幌3歳S(現札幌2歳S、GIII)があります。合わせて、引退レースとなった4歳冬のターコイズS(OP)では58kgの斤量を背負いながら勝利を収めました。また、ダイワメジャーの全姉に新潟3歳S(現新潟2歳S、GIII)を制したダイワルージュ(1998.5.4)がいます。他の近親活躍馬には、伯母に報知杯4歳牝馬特別(現フィリーズレビュー、GII)の勝ち馬スカーレットリボン(1985.6.4)がおり、いとこに桜花賞(GI)2着のブルーリッジリバー(1999.4.21)、東海S(GII)3着のタヤスアンティーム(1995.2.25)−スカーレットリボンの仔−がいます。

個人的なことを申し上げますと、ダイワメジャーの全兄スリリングサンデー(1996.4.10)は、数多いるSS産駒の中で最も好きになった牡馬でした。一所懸命に8代血統表を手作成していた時分、「SSの仔にしては残牡先祖の数が減るなぁ」と思ったものです。スリリングサンデーは、2度の長期休養があり、果てには栗東の伊藤雄二厩舎から美浦の矢野進厩舎に転厩しました。昨年の復帰後に1600万条件戦を走っていた時には、すでに往年の力は見られませんでした。2001年秋の京都開催初日に行われた1000万条件戦の鳴滝特別芝2400mを、2分24秒0で勝ち切ったのが最後の勝利でした。そんなスリリングサンデーでしたが、全弟の皐月賞制覇を受けて、急遽種牡馬入りすることになったそうです。私は「お兄ちゃん、弟に脚を向けて寝ることが出来なくなったな」と思いました。

跳ねるように駆けた皐月賞の強さは本物でしょう。ダイワメジャー、さらなる飛躍を期待します。

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