2003年クラシック世代のGI候補生たち(牝馬編)

タイムウィルテル
  • 鹿毛
  • 2000.2.13生
  • 早来・ノーザンファーム生産
  • 馬主・(有)サンデーレーシング
  • 美浦・秋山雅一厩舎
タイムウィルテルの4代血統表
ブライアンズタイム
黒鹿毛 1985.5.28
種付け時活性値:1.50
Roberto
鹿毛 1969.3.16
Hail to Reason
黒鹿毛 1958
Turn-to 1951
Nothirdchance 1948
Bramalea
黒鹿毛 1959.4.12
Nashua 1952.4.14
Rarelea 1949
Kelley's Day
鹿毛 1977.5.11
Graustark
栗毛 1963.4.7
Ribot 1952
Flower Bowl 1952
Golden Trail
黒鹿毛 1958.3.5
Hasty Road 1951
Sunny Vale 1946
フサイチカツラ
鹿毛 1991.3.3
仔受胎時活性値:2.00
<中央4勝>
Sadler's Wells
鹿毛 1981.4.11
種付け時活性値:0.25
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957.3.26
Fairy Bridge
鹿毛 1975.5.4
Bold Reason 1968
Special 1969.3.28
クリスザレディー
鹿毛 1984.5.19
仔受胎時活性値:1.50
<伊4勝>
Kris
栗毛 1976
種付け時活性値:1.75
Sharpen Up 1969
Double Sure 1971
Azzurrina
鹿毛 1975
仔受胎時活性値:2.00(0.00)
<伊仏11勝。伊GI1勝>
Knightly Manner
1961
種付け時活性値:1.25
Floradora
鹿毛 1963
仔受胎時活性値:0.75
<英2勝>
タイムウィルテルの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
ブライアンズタイム
(Hail to Reason系)
Sadler's Wells
(Northern Dancer系)
Kris
(エタン系)
Knightly Manner
(Princequillo系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.50
(14歳時交配)
0.25
(9歳時交配)
1.75
(7歳時交配)
1.25
(13歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの5代孫 Nearcoの3代孫 Phalarisの7代孫 Eclipseの16代孫
タイムウィルテルのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
12/128 A  A  x  B
(0.50)
6.00 Knightly Manner
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Kris
(フサイチカツラ)
6.25 or 4.25 叔父クリスザブレイヴ
(No.13-E)
3番仔
(不受胎後)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

東の出世レース・セントポーリア賞を先行策で制しました、タイムウィルテル。

タイムウィルテルの受胎条件を調べたところ、どうやら母フサイチカツラが前年産駒なし後の仔のようです。母フサイチカツラも祖母クリスザレディーが不受胎後の初仔となります。リフレッシュされた世代交代が良駒を生み出しました。また、配合面ではEclipse系を4系積み重ねた配合ですが、曾祖母父Knightly Mannerを持つ馬の頻度は小さく、合わせてKnightly Manner自身がEclipseの16代孫というネオ異系の役目を果たしています。

タイムウィルテルの最優性先祖は祖母父Kris、形相の対象は母フサイチカツラと判断しました。Krisは現役時代に英国で16戦14勝を挙げ、全欧短距離王者に2回選ばれました。その主な勝ち鞍にはサセックスS(GI)、クイーン・エリザベスIIS(当時GII、現GI)、セント・ジェームズ・パレスS(当時GII、現GI)、ロッキンジS(GII)、ウォーターフォード・クリスタル・マイル(GII)等があります。種牡馬としての成績も素晴らしく、1985年には英愛の首位種牡馬にもなりました。その代表産駒は、英1000ギニー(GI)、英オークス(GI)、英セントレジャー(GI)の『変則三冠』を達成したOh So Sharp(1982)、英オークスと愛オークス(GI)を制したUnite(1984)、仏オークス(GI)の勝ち馬Rafha(1987)、愛2000ギニー(GI)馬フラッシュオブスティール(1983.3.10)、伊ダービー(GI)馬Single Empire(1994)、セント・ジェームズ・パレスSを親仔制覇したシェイヴィアン(1987.3.31)、コロネーションS(英GI)の勝ち馬Balisada(1996)、サンタラリ賞(仏GI)の勝ち馬Fitnah(1982)、フィリーズマイル(英GI)の勝ち馬Shamshir(1988)、サラマンドル賞(仏GI)の勝ち馬Common Grounds(1985.4.20)、アットマイル(米GI)の勝ち馬Riviera(1994)、アドマイヤボサツ(1989.5.15)の父となったリーチ(1982.3.2)等がいます。

タイムウィルテルの牝系は、欧州で受け継がれている13号族。近親の主な活躍馬には、叔父にクリスザブレイヴ。同牡馬は中央9勝を挙げ、その主な勝ち鞍に満7歳時に制覇した富士S(GIII)があります。満2歳時、百日草特別を制した後に挑んだ朝日杯3歳S(現朝日杯FS、GI)では、1番人気に押されたこともあります。長期休養を繰り返しながら、『ノーザンテースト牡馬最後の大物』として頑張って走り続けました。次いで近親の活躍馬として、曾祖母Azzurrinaが挙げられます。同牝馬は伊仏で11勝。その主な勝ち鞍にリディアテシオ賞(当時伊GI)、伊1000ギニー(GII)、レニャーノ賞(伊GIII)があり、伊ダービー3着、共和国大統領賞(伊GI)3着がある名牝です。↓にごく近親の牝系図を示しておきます。

Azzurrina 1975 伊仏11勝 リディアテシオ賞(当時伊GI) 伊1000ギニー(GII)
|Too Phar 1983 愛仏7勝 ブランドフォードS(愛GII)2着
|クリスザレディー 1984.5.19 伊4勝
||フサイチカツラ 1991.3.3 中央4勝
|||タイムウィルテル 2000.2.13 (本馬)
||クリスザブレイヴ 1994.2.18 中央9勝 富士S(GIII)
|Hello Blue 1985 南アフリカ4勝 ヴァールステイヤーズH(GIII)3着
|Alcinoo 1988 伊3勝 クリテリウムディローマ賞(伊GIII)2着
|South Salem 1993 米英4勝 セネカH(米GIII)

牡馬相手に1800mのレースを勝ったのですから、価値があります。タイムウィルテル、東の牝馬クラシック候補の1頭です。

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