2002年クラシック牝馬編

(外)ファインモーション
  • 鹿毛
  • 1999.1.27生
  • 愛国・バロンズタウンスタッド生産
  • 馬主・伏木田達男氏
  • 栗東・伊藤雄二厩舎
ファインモーションの4代血統表
デインヒル
鹿毛 1986.3.26
種付け時活性値:1.00

Danzig
鹿毛 1977.2.12
Northern Dancer
鹿毛 1961.5.27
Nearctic 1954.2.11
Natalma 1957 ♀
Pas de Nom
黒鹿毛 1968
★Admiral's Voyage 1959
Petitioner 1952
Razyana
鹿毛 1981
His Majesty
鹿毛 1968
Ribot 1952.2.27
Flower Bowl 1952
Spring Adieu
鹿毛 1974
Buckpasser 1963.4.28
Natalma 1957 ♀
Cocotte
鹿毛 1983.2.21
仔受胎時活性値:1.75
<愛仏1勝。仏GIII2着>
Troy
鹿毛 1976.5.25
種付け時活性値:1.50
Petingo
鹿毛 1965
Petition 1944
Alcazar 1957
La Milo
栗毛 1963
Hornbeam 1953
Pin Prick 1955
Gay Milly
鹿毛 1977
仔受胎時活性値:1.25
<仏英1勝>
Mill Reef
鹿毛 1968.2.23
種付け時活性値:0.00
Never Bend 1960
Milan Mill 1962
Gaily
鹿毛 1971
仔受胎時活性値:1.25
<英愛仏2勝。愛1000ギニー勝ち>
Sir Gaylord
鹿毛 1959
種付け時活性値:0.75
Spearfish
黒鹿毛 1963
仔受胎時活性値:1.75
<米7勝。現GI勝ち>
ファインモーションの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
デインヒル
(Northern Dancer系)
Troy
(Fairway系)
Mill Reef
(Never Bend系)
Sir Gaylord
(Turn-to系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
1.00
(12歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
0.00
(8歳時交配)
0.75
(11歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nearcoの4代孫 Phalarisの5代孫 Nearcoの3代孫 Nearcoの3代孫
ファインモーションのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
10/128 A  A  A  A
(1.00)
10.00 Troy
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
Troy 6.00 半兄ピルサドスキー
(No.11)
11番仔
(空胎後)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

第5回阪神、暮れの阪神開催でデビューする新馬から1頭。その名はファインモーション。ベタベタの馬ですね。言わずと知れた第17代JC馬、ピルサドスキー(1992.4.23)の半妹ですもの。ただ、そのピルサドスキーの妹を預かるのが伊藤雄二調教師というのも、因縁というか何というか。エアグルーヴ(1993.4.6)を負かした馬の妹ですからね。

ピルサドスキーの父はDanzigの直仔であるPolish Precedent(1986)、ファインモーションの父もDanzigの直仔であるデインヒル。いわゆる、4分の3同血となる配合です。また、兄妹のそれぞれの父は、ともにDanzigが8歳時交配による0遺伝馬ですね。兄妹の最優性先祖は母父Troy。同馬は英愛仏で通算11戦8勝。第200回英ダービー、"キング・ジョージ"、ベンソン&ヘッジス・ゴールドC(現愛チャンピオンS)等に勝ちました。兄のクラシックディスタンスに対する適性は、この母父の影響が大きいのかもしれませんね。妹も芝2000mの新馬戦でデビューということですから、父よりも母方の影響が強いのでしょう。また、Troyは1980年から種牡馬として供用されましたが、供用4年目の1983年に死亡してしまいました。そのため、いわゆる『リミティド・プロダクト』の扱いを受けると考えます。母Cocotteが第3世代目となります。ちなみに、最後の第4世代目は2頭の産駒しか生まれなかったのですが、そのうちの1頭がSheer Audacity(1984)という牝馬で、第220代英ダービー馬オース(1996.4.22)の母となりました。Fairy King(1982.3.4)を父に持つオースも、母父Troyの形相を受けた馬でした。

受胎条件に関してはハッキリしたことは分かりません。いちおう、母Cocotteは1988年から1996年まで9年連続で産駒を出産していました。兄ピルサドスキーは5連産目の5番仔となります。妹ファインモーションの誕生日を見ると、1月27日という早い日付けになっています。もしかしたら、空胎や不受胎や流産などで、いったんリセットがかかったのかもしれません。もしそうならば、15歳時交配の活力ある時期ということも合わせて、かなり期待できるのではないでしょうか。

晩成型が出ているためか、種牡馬としては苦戦中のピルサドスキーです。その兄にハッパをかけるためにも、妹に奮起を期待したいところです。

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