2002年クラシック牡馬編

メガバックス
  • 鹿毛
  • 1999.3.20生
  • 静内・藤原牧場生産
  • 馬主・太田美實氏
  • 美浦・伊藤正徳厩舎
メガバックスの4代血統表

ウイニングチケット
黒鹿毛 1990.3.21
種付け時活性値:0.00
トニービン
鹿毛 1983.4.7
カンパラ
黒鹿毛 1976.2.19
Kalamoun 1970
State Pention 1967
Severn Bridge
栗毛 1965
Hornbeam 1953
Priddy Fair 1956
パワフルレディ
黒鹿毛 1981.5.27
マルゼンスキー
鹿毛 1974.5.19
Nijinsky 1967.2.21
シル 1970.4.22
ロッチテスコ
鹿毛 1975.2.16
テスコボーイ 1963
スターロッチ 1957.4.16
エイブルカグラ
栗毛 1992.4.9
仔受胎時活性値:1.50
<中央1勝>
ジェイドロバリー(USA)
黒鹿毛 1987.3.14
種付け時活性値:1.00
★Mr.Prospector
鹿毛 1970.1.28
★Raise a Native 1961
Gold Digger 1962
Number
鹿毛 1979
Nijinsky 1967.2.21
Special 1969.3.28
シャダイカグラ
栗毛 1986.3.23
仔受胎時活性値:1.25
<中央7勝。桜花賞(GI)など重賞3勝>
リアルシャダイ(USA)
黒鹿毛 1979.5.27
種付け時活性値:1.50
Roberto 1969
Desert Vixen 1970.4.19
ミリーバード
栗毛 1976.5.11
仔受胎時活性値:0.25
<中央3勝>
ファバージ
鹿毛 1961.4.19
種付け時活性値:1.50
ラバテラ(GB)
栃栗毛 1970.3.14
仔受胎時活性値:1.25
<海外4勝>
メガバックスの4代血統構成&4代父系の活性値&4代父系の分枝状況
母父 祖母父 曾祖母父
ウイニングチケット
(ゼダーン系)
ジェイドロバリー
(Raise a Native系)
リアルシャダイ
(Hail to Reason系)
ファバージ
(Princely Gift系)
父の活性値 母父の活性値 祖母父の活性値 曾祖母父の活性値
0.00
(8歳時交配)
1.00
(4歳時交配)
1.50
(6歳時交配)
1.50
(14歳時交配)
父の分枝状況 母父の分枝状況 祖母父の分枝状況 曾祖母父の分枝状況
Nasrullahの6代孫 Phalarisの7代孫 Nearcoの5代孫 Nasrullahの孫
メガバックスのB&B理論的総括
8代残牡先祖数 4代血統構成
(資質固定指数)
潜在能力値 少ない血etc
9/128 A  x  A  A
(0.66)
5.94   
形相の遺伝 料の遺伝 牝系 何番仔?
リアルシャダイ
(Intentionally)
4.25 祖母は桜花賞馬
(No.16-A)
2番仔
(2連産目)

潜在能力値は数値が少ないほど大きいことを示しています。

[Notes]

府中の500万特別・春菜賞を勝ちました、メガバックス。父ウイニングチケット、母エイブルカグラ、父と同じ馬主さんという組み合わせから、てっきり伊藤雄二厩舎の馬かと思っていましたら、伊藤正徳厩舎の馬でした(笑)。そりゃ、義理の弟さんですからね。

メガバックスの最優性先祖は祖母父リアルシャダイ、形相はIntentionally(1956)−リアルシャダイの母父であるIn Reality(1964)の父−と判断しました。リアルシャダイは現役時代、仏国で8戦2勝。その主な勝ち鞍にドーヴィル大賞(GII、2700m)があり、仏ダービー(GI)2着、サンクルー大賞(GI)3着、凱旋門賞(GI)5着の成績を残しました。種牡馬として日本に導入され、見事にHail to Reason(1958)系種牡馬の嚆矢となりました。その代表産駒には天皇賞・春(GI)2回と菊花賞(GI)を勝ったライスシャワー(1989.3.5)、桜花賞(GI)馬シャダイカグラ(1986.3.23、後述)、最後の阪神3歳S(GI)の勝ち馬イブキマイカグラ(1988.2.24)、阪神大賞典(GII)などGII3勝のムッシュシェクル(1988.3.31)、阪神大賞典と日経賞(GII)を勝ったオースミシャダイ(1987.5.29)、日経賞とステイヤーズS(GIII)を勝ったステージチャンプ(1990.3.17)、目黒記念(GII)を勝ったハギノリアルキング(1990.4.14)のほか重賞勝ち馬を多数輩出しました。リアルシャダイの種牡馬としてのハイライトは、1995年の天皇賞・春でした。1着ライスシャワー、2着ステージチャンプ、3着ハギノリアルキングというワンツースリー・フィニッシュ。同レースに出走していた他のリアルシャダイ産駒ではアルゼンチンタンゴ(1989.3.7)が7着、ダイイチジョイフル(1989.5.11)が8着となり、出走した5頭全馬が賞金を手にしました。すごい。

メガバックスの牝系は、16号族ラバテラ系。近親の主な活躍馬には、まず半姉アスクコマンダー(1998.4.2)。同馬は忘れな草賞(OP)を勝って、現役として頑張っています。そして、祖母シャダイカグラ。同馬は中央11戦7勝、2着2回。その主な勝ち鞍には桜花賞、ローズS(GII)、ペガサスS(現アーリントンC、GIII)があり、オークス(GI)はライトカラー(1986.3.27)の2着でした。武豊騎手に初の牝馬クラシックをもたらした同馬は、初代『ユタカの恋人』でもありました。近親の活躍馬については、↓の近親牝系図もご参照ください。チューリップ賞(GIII)2着、阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)3着のオースミコスモ(1999.4.23)の姿も見えます。

Begonia 1963
|ラバテラ 1970.3.14 仏4勝
||ミリーバード 1976.5.11 中央3勝
|||シャダイカグラ 1986.3.23 中央7勝 第49回桜花賞(GI) ローズS(GII) ペガサスS(現アーリントンカップ、GIII)
||||エイブルカグラ 1992.4.9 中央1勝
|||||アスクコマンダー 1998.4.2 現役 忘れな草賞(OP)
|||||メガバックス 1999.3.20 (本馬)
|||タイセイカグラ 1988.5.2 中央2勝
||||オースミブライト 1996.4.10 現役 神戸新聞杯(GII) 京成杯(GIII) 第59回皐月賞(GI)2着
||||オースミコスモ 1999.4.23 現役 チューリップ賞(GIII)2着 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)3着
||カシマウイング 1983.3.20 中央8勝 京都記念(GII) AJCC(GII) アルゼンチン共和国杯(GII)

鋭く差し込んだ春菜賞のレースっぷりは見事でした。ウイニングチケットの0交配世代ではサンヴァレー(1999.5.9)に次ぐ活躍馬です。牝系には活力もあり、上級競走でも頑張れそうです。楽しみにしましょう。

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